来月26日一部開通 佳境の阿須小久保線整備 南北間のアクセス向上

池袋線と立体で交差する「岩沢陸橋」。工区最大の難所も順調に整備が進み、念願の開通へ

 飯能市南部の阿須地区から阿岩橋で入間川を横断し、その後、岩沢や双柳、下加治地区を通過して北部の小久保地区で県道飯能寄居線に合流する飯能市の都市計画道路「阿須小久保線」の一部540メートルが、3月26日に開通する。

 当日、市はテープカット、渡り初めなどの記念式典を計画している。

 阿須小久保線は、昭和41年3月に計画された市街地の東端を南北に縦貫する道路。総延長4080メートル、幅員16~18メートル、片側2車線の幹線。起点が県道富岡入間線、終点が県道飯能寄居線。

 整備状況は、令和4年3月末で、幅員16メートル区間については整備終了2200メートル、未530メートル。18メートル幅員区間については980メートルで整備を終え、残370メートルとなる。未整備区間は、主に双柳地区行政センター西側付近から、白髪神社北側の双柳岩沢線までの南側部分となる。

 来月26日に供用開始する区間(一部、う回路として使用中)は、岩沢郵便局の東側から北進し、西武池袋線を岩沢陸橋でオーバーパスして、都市計画道路「双柳岩沢線」に接続するまでの540メートル。

 このうち、阿須小久保線整備区間中、最大の工事の難所ともいえる池袋線の跨線部分について、市は入念な整備プランを立て、岩沢陸橋として克服した。

 同陸橋の線路を跨ぐ部分の橋長は29・8メートルで、幅員は12・8メートル。飯能市内の跨線橋としては、市役所西側のJR八高線を中山地内で越える国道299号バイパスの中山陸橋があるが、岩沢陸橋はこれに次ぐ規模となった。