心に響く絵本との出会いを 「飯能子どもの本を読む会」 文部科学大臣表彰を受賞

新井市長のもとを訪ねた「飯能こどもの本を読む会」のメンバー

 子どもたちに、心に響く絵本に出会って欲しい──。飯能市立こども図書館を拠点に、絵本や児童文学の書評やブックリストの作成などの活動を行っている「飯能こどもの本を読む会」が、令和5年度「子供の読書活動実践団体」として文部科学大臣表彰を受賞した。同会のメンバーが飯能市役所を訪ね、新井重治市長に受賞を報告した。

 同会は昭和56年に市立図書館が主催した「子どもの本の講座」を受講した人々によって結成され、子どもの読書支援、保護者への読書を取り入れた育児の推奨などを目的に42年にわたり活動。

 月1回の定例会での書評、子どもたちに薦めたい絵本を紹介するこども図書館発行の「ケロケロブックリスト」の作成をはじめ、子どもと本を結ぶイベントの開催、1歳半健診時に保護者へのブックリストの配布などを行ってきた。

 発足当初は30人を超える会員がいたが、現在の会員数は5人。北野京子さん、田村伸子さん、早川崇子さん、松本せつ子さん、安倍みどりさんが、こども図書館を拠点に地道な活動を続けている。

 文部科学省は子どもの読書活動の推進を目的に、特色ある優れた実践を行っている学校・図書館・団体を表彰しており、今回、長年にわたる同会の活動が評価され、受賞団体に選出。東京都代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた「子どもの読書推進フォーラム」内で表彰式が行われた。

 飯能市役所へは、同会の北野さん、田村さん、早川さん、松本さんの4人が訪れ、新井市長、中村力教育長、新井洋一郎教育部長、紫藤悦子図書館長らが迎えた。

 同会代表の北野さんは「長年の活動がこのような形で認められたことを大変嬉しく思う。今後も飯能の子どもたちの読書活動に協力できるよう精進していきたい」と挨拶。

 報告を受けた新井市長は「皆さんの読書に対する熱意が子どもたちや市民に広がり、今回の受賞につながったと思う。私も大変嬉しく、長年のご尽力に感謝したい」と称えた。

 発足のきっかけとなった図書館講座から参加した田村さんは81歳。当時、子どもは小学生で「昔から絵本が好きで、いつも図書館に行って本を読んでいました。子どもの本に関する講座があると聞きすぐに申し込み、講座が終わった後、これで解散するのはもったいないと図書館に相談して会が発足しました。毎月集まって、楽しく絵本の話をしながら活動を続けてきました」と振り返る。

 幼児向け、小学生向けに制作したケロケロブックリストは、選りすぐった絵本約60冊を紹介。幼児の保護者や小学生に配布し、絵本を選ぶ際の参考として活用されている。 また、会員たちはこども図書館まつりで工作の手ほどきをしたり、読み聞かせを行うなど、子どもたちとの交流も。「絵本には夢があり、子どもも大人も創造力を働かせることができる。興味のある方がいたら、ぜひ活動に参加して頂きたい」と呼びかけている。