杉良太郎さん来飯 シニアヒップホップダンスサークル視察

新井市長(左)を表敬訪問し、肝炎検査受診や特殊詐欺被害防止をPR

 厚生労働省から健康行政特別参与に任命されている歌手で俳優の杉良太郎さんがこのほど、飯能市内で活動するシニアヒップホップダンスサークル「ゴールドドラゴン」の活動を視察するため市を訪れた。

 杉さんは同省の健康行政特別参与、警察庁特別防犯対策監も委嘱されており、ダンスの視察前には新井重治市長を表敬訪問し、肝炎検査の受診や特殊詐欺被害防止のPRを行った。

 市役所を訪れた杉さんは、はじめに特殊詐欺について「市民の皆さんには、特殊詐欺には騙されない、自分は大丈夫という意識は一度白紙にしてもらいたい」と切り出し、「高齢者は判断できず、騙されてしまう。だから家族、友人知人、近所の方々が気を付けてあげることが大事。防犯機能付きの電話を取り付ける、電話でお金の話が出てきたら詐欺を疑う、詐欺らしい電話が来たらすぐに警察に連絡してほしい。そうすると警戒態勢が強くなる」。

 続いて肝炎対策については、「肝炎は痛いなどの自覚症状がないので見過ごしてしまいがち。大事な命を守るためには、まずは検査をしてもらいたい」と呼びかけた。

 新井市長は「依然として卑劣な詐欺がなくならないが、1日でも早く被害ゼロに近づけるよう、引き続き努力していく。健康、これも重要で、肝炎はとにかく検査をする事が大切。市民の健康を守るのが私たちの責任でもあるので、これからも健康づくりに取り組んでいきたい」と話した。

 表敬訪問後、杉さんは市総合福祉センターに移動し、ヒップホップダンスサークル「ゴールドドラゴン」のダンスを見学。

 同グループは、メンバー38人、平均年齢69・7歳。令和元年5月に市社会福祉協議会が主催したシニアヒップホップ講座の参加者のうち、継続してダンスを踊りたいという有志のメンバーによりサークル化したもの。杉さんが名誉会長を務める日本国際ダンス連盟「フィーダジャパン」が推し進める、65歳以上のシニア層を中心としたダンスチーム「ダンス健康クラブ」にも登録している。

 揃いの衣装を身に付け、ジャクソン5の「ブレイム・イット・オン・ザ・ブギ」を披露。鑑賞した杉さんは「ダンスを覚えたり、音楽のリズムが脳を刺激して、それが元気で長生きできる方法だと思う。ダンスを踊るのも、上手い下手じゃない。心で踊ってほしい。生きる喜びを全国に知らしめてほしい。息を引き取る間際まで人生を楽しんでほしい」と激励した。