飯能市 きょう、市議会臨時会 第5次緊急経済対策等提案

飯能市役所

 飯能市は2日、令和4年第1回市議会臨時会を招集する。議会に提案する議案は、①専決処分の承認を求めることについて(令和3年度飯能市一般会計補正予算第11号)②令和3年度飯能市一般会計補正予算第12号案の2件。

 専決処分の承認を求める議案は、子育て世帯への臨時特別給付金及び住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金の支給に要する経費が急遽必要になったため、12月20日に専決処分したもの。議会の承認を求めるため、今回提案した。

 内容は、歳入歳出予算の総額にそれぞれ17億5416万6000円を追加し、総額を345億4998万7000円とするなどした。

 第2号議案の3年度一般会計補正予算案は、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2億3779万9000円を追加して、総額を347億8778万6000円とするとともに、繰越明許費(その年度内に支出が終わらないと見込まれるものを議会の議決を得て要翌年度に繰り越すこと)を追加するための提案。

 主な補正予算についてみると、地域活動推進費として自治会活動支援金を新たに計上した。

 これは、コロナ禍により地域行事等が実施できず、地域コミュニティの維持が困難となっている状況を踏まえ、地域コミュニティの基盤となる自治会活動を応援するための支援金を給付するもの。

 給付額は、1自治会当たり3万円に自治会加入1世帯につき300円を乗じた額を加えた金額となる。計上した予算額は1153万円。

 交通安全対策費として、地域幹線交通維持確保支援金を新たに計上し、地域公共交通事業者支援金を増額した。地域公共交通事業者支援は、不要不急な外出自粛やテレワークの拡大などにより影響を受けている路線バス事業者等を支援する内容。計上額は地域幹線交通維持確保支援金に2000万円、地域公共交通事業者支援金に861万円となった。

 また、子育て世帯への臨時特別給付金支給事業として子育て世帯特例給付金等特別給付金4400万円も新たに計上した。

 地域消費の活性化を図るため、キャッシュレス型消費活性化事業補助金も盛り込んだ。これは、キャッシュレス決済で支払う消費者にポイント還元を行う仕組みを活用して、地域消費の活性化を狙う取り組みで、市は予算として9500万円を計上した。

 文化財保存事業として、郷土芸能団体支援金給付も実施する。計上した予算は290万円。

 同事業は、コロナ禍により地域行事等が実施できず、活動維持や技術伝承等が困難となっている状況を踏まえ、本市または埼玉県から無形民俗文化財として指定を受けた芸能である囃子、獅子舞、双盤念仏の郷土芸能団体の活動や技術伝承、感染防止等を応援するための支援金を給付する、飯能市では初の取り組み。

 給付対象団体は29団体となり、一律10万円が給付されることとなる。

 市は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用、これまで4度の緊急経済対策を行ってきたが、このほど新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、第5次緊急経済対策について実施することを決めた。

 きょう開会の市議会臨時会へ提案し、議会の議決を得る案件は国の地方創生臨時交付金を活用しての第5次新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が中心。