飯能地区保護司会長の大杉さん 市長に瑞宝双光章受章を報告

新井市長に受章を報告した大杉さん(右)

 飯能地区保護司会の会長を務める大杉芳功さん(70)が、令和3年度秋の叙勲で瑞宝双光章を受章した。

 28年以上、犯罪や非行を犯した人たちが再び罪を犯さず社会の中で立ち直ることが出来るように支援し、犯罪や非行を防止するための社会活動に献身的に取り組んできた。このほど飯能市役所を訪ね、新井重治市長に受章を報告した。

 大杉さんは平成5年12月に委嘱を受け、18年度から30年度まで飯能市保護司会長を務めた。令和元年度からは飯能地区保護司会長として、飯能市・日高市・毛呂山町・越生町の保護司会をまとめ、犯罪のない地域社会づくりに尽力している。

 伝達式は新型コロナウイルスの影響により、昨年12月にさいたま保護観察所(さいたま市)で行われ、受章者へ所長から勲記と勲章が贈られた。

 報告を受けた新井市長は「長年に渡り保護司として社会の安心安全に尽くされ、敬意を表するところ。これからもぜひ、地域のため、社会のために尽力をお願いしたい」と栄誉を称えた。

 興徳寺(同市井上)の住職である大杉さんは40代の頃、前任者から保護司を引き継いでほしいと声をかけられたという。「仏教の言葉で、皆さんを救うという意味の『衆生済度』という言葉がある。罪を犯してしまった人もきっと困っているのだろうと、その言葉をいつも意識して活動している。対象者だった人が普通の生活を送っていると連絡をくれたりして、やりがいを感じている。これからも地道に活動を続けていきたい」と話した。