非行防止など尽力、平澤さんに栄誉銅章 少年指導委員として長年活動

山本署長と表彰状を手にする平澤さん(右)

 飯能署管内の少年指導委員として少年非行防止や健全育成のために長年活動し、同署少年非行防止ボランティア連絡会の会長を務める平澤淳さん(56)=飯能市緑町=に、全国少年警察ボランティア協会長から少年補導栄誉銅章が贈られた。

 飯能署で23日に伝達式が行われ、山本恭茂署長から平澤さんに表彰状が手渡された。

 平澤さんは現在、大川学園医療福祉専門学校(飯能市下加治)の校長。教員時代に生徒と共に飯能署の少年剣道教室に関わっていたのをきっかけに、平成10年に埼玉県公安委員会から少年指導委員の委嘱を受けた。

 今年で12期・22年目。昨年度からは同委員で構成される少年非行防止ボランティア連絡会の会長を務めている。

 管内の少年指導委員は、平澤さんを含め9人。飯能署員と共に、飯能・日高で月3回程度の街頭補導を実施し、青少年が集まるような場所などの見回りや声掛けを行い、飲酒や喫煙防止などを中心に少年非行防止に努めている。

 長年活動を続ける平澤さんは、平成20年、同26年、令和元年に埼玉県警察本部長と埼玉県少年警察ボランティア協会長の連名表彰を受賞。

 そして今回は、全国少年警察ボランティア協会長から少年補導栄誉銅章を受賞した。

 飯能署で表彰状を伝達した山本署長は「平澤さんの長年にわたる献身的な活動に感謝申し上げる。近年はインターネット等により匿名性が高くなるなど、少年を取り巻く環境は変化している。大変なご苦労があると思うが、少年非行防止のために引き続きよろしくお願いしたい」と述べた。

 「職場の大川学園でも地域に根差したボランティア活動に力を入れており、個人としても何か役立つことをしたいと、周りの方々や地域の方々の協力を頂きながら活動を続けることができた」と振り返る平澤さん。

 「昔はいわゆる不良やツッパリといった子も多く、コンビニの前に集まったり、喫煙するといった姿がよく見られた。最近はそうした場面を見かけることは少なくなったが、その代わり、ネット上での問題など違った面での心配が出てきている。子どもたちの笑い声が聞こえる安心安全なまちに少しでも貢献できるよう、今後も活動していきたい」と話している。