「ゾーン30」に指定 日高市四本木・高麗川地区の一部

ゾーン30指定区域を知らせる標識や路面表示

 日高市はこのほど、同市の四本木・高麗川地内の一部を「ゾーン30」に指定した。ゾーン30は、生活道路上の歩行者や自転車などの安全確保を目的に、自動車の最高速度を30キロに制限する地域を指定し、その地域に進入する道路の入り口などに標識の設置や、「ゾーン30」という路面表示などでドライバーに注意喚起を行う。

 県警によると、自動車の速度が30キロを超えると、歩行者の致死率が急激に上昇し、20~30キロ程度の事故では致死率0・9%に対し30~40キロでは2・7%に跳ね上がる。

 市内で新たに「ゾーン30」に指定された地域は、四本木1丁目、高麗川3丁目の約11・5ヘクタールで、31年度には高麗川区の一部(高麗川2丁目)約9・1ヘクタールがゾーン30の指定地域として整備される。これまでに、平成26年に旭ヶ丘地区の一部、28年に鹿山地区の一部が指定され、今回で3つ目となる。

 四本木・高麗川の新指定地区は、高麗川小や高麗川中の児童や生徒たちの通学路としても使用され、付近にはスーパーオザムや丸広日高店など商業施設が立地し、通行も多く事故が発生しやすく、以前から同地区の地域住民からも実効性のある対策が要望されていた。

 ゾーン30の指定は、県警の管轄で、道路管理者の市町村が申請を行い、県警と連携して実施する。今回は、昨年12月に県道飯能寄居線バイパス新堀北平沢工区が完成したこともあり指定された。