対抗馬現れず いよいよ無投票濃厚
新年度を迎え、日高市では早々に市長選挙(17日告示・24日投開票)が執行される。現在までの立候補予定者は現職の谷ケ﨑照雄氏(61)=上鹿山・無所属=のみ。2月の立候補予定者説明会には他に1人の参加があったが、その後、立候補へ向けた動きはなく、無投票が濃厚となっている。
谷ケ﨑氏は、昨年12月の市議会定例会で2期目挑戦を表明。その後、市内3か所の公民館で市政報告会を開き、市民を前に4年間の成果と今後の展望を語り、「生まれ育った日高市のため、引き続き力を尽くしたい」と決意を述べた。
自民党埼玉県支部連合会(新藤義孝会長)、公明党埼玉県本部(西田実仁代表)、自民党日高支部(小谷野五雄支部長)が推薦し、小谷野県議の後援会が全面支援を約束。
谷ケ﨑市政の1期目を振り返り、学校耐震やエアコン設置などの教育環境の充実、療費無料化などの子育て支援、高麗川駅東地区整備、企業誘致、地元雇用の推進、高麗郡建郡1300年記念事業、ごみ減量など「公約を着実に実践し、安定的な市政運営を進めてきた」と手腕を評価している。
選挙への準備を着々と進める現職に対し、有権者の間ではこれまでに対抗馬となり得る複数の人物の名が浮上したものの、現在まで出馬には至っておらず、いよいよ無投票が濃厚となってきた。
関心の高い有権者からは「市長選は市民にとって最も身近な選挙。無投票では市政への関心が薄れる」と懸念する声も上がっている。
谷ケ﨑氏は市議会3月定例会閉会日の挨拶の中で「私の任期も満了を迎えようとしている。平成24年5月に市長に就任して以来、議員の皆様をはじめ市民のご支援を頂き“まちづくりは人づくり”を基本に誰もが笑顔で元気に暮らせる日高市づくりに向け誠心誠意取り組んできた。引き続き多様な課題の解決、そのための新たな取り組みなど、これからの日高のために種をまき、育てていかなければならない事業もある。変わらぬご支援をお願いしたい」と述べた。
陣営は上鹿山公会堂を選挙事務所とし、9日午前11時から事務所開き、告示日の17日午前10時から出陣式を予定。他に候補者の無い場合は17日午後5時の立候補届出受付終了とともに無投票当選が決まる。