彩の国農業・農村写真展 酒井さん2年連続入賞

表彰状を手にする酒井さん

 飯能市南川在住のアマチュア写真家酒井勇吉さん(78)の作品が、「第6回彩の国農業・農村景観フォトコンテスト写真展」に2年連続入賞し、「秩父土地改良推進協議会会長賞」を受賞した。また酒井さんは、「第7回“西武線沿線サミット”フォトコンテスト」にも別の作品を出品したが、こちらも「ホテル・ヘリテイジ特別賞」に輝いた。彩の国農業フォトコンは、埼玉県土地改良事業団体連合会(水土里=みどり=ネットさいたま)主催。

 同連合会は、埼玉県の農村・農業の素晴らしさ、魅力をアピールするために、21世紀土地改良区創造運動を象徴する美しい風景写真を公募している。

 今回は、応募総数245点に上り、前回から40点以上増加。前回2作品以上受賞作に選らばれたのは、酒井さんただ一人だった。

 今回の入賞・入選は各9作品。入賞し秩父土地改良推進協会長賞に輝いた酒井さんの作品「棚田の夕景(横瀬町)」は、棚田の名所百景に選ばれている同町の棚田の風景。5月の青空と繊細な色の変化を見せる夕焼け雲が、田植え間もない田んぼの水面に反射し、黒く映る山並みとのコントランスが美しい作品。

 酒井さんは、棚田に映る夕景がイメージにあり、田んぼの水面が見える5月を狙って横瀬町に何度か通い、自然の風景らしい写真が撮れた、と穏やかにほほ笑む。

 飛行機雲も映り、構図と夕焼け雲の微妙な色の変化が良かった、という講評だった、と振り返る。

 酒井さんの写真など受賞作品は、2月8日から11日まで、JR上尾駅東口から徒歩5分の上尾市民ギャラリーに展示される。午前10時から午後5時まで。

 また酒井さんは、第7回“西武線沿線サミット”フォトコンテストにも、作品を出品。応募者73人、170作品の中から受賞10作品に選ばれ、ホテル・ヘリテイジ特別賞に輝いた。

 酒井さんは、西武線フォトコンでは、7回中5回くらい作品が選ばれた、と話す。

 作品名は「収穫の喜び」。地元吾野で、たわわにオレンジ色に実った柿を、年配の母子二人で収穫する一瞬を切り撮った作品。斜め後ろ姿ながら、収穫を喜ぶ女性の笑顔と躍動感が生き生きと表現され、柿のオレンジとオレンジ色をしたニワトリが美しい。

 放し飼いのニワトリが構図に取り込めれば里山の雰囲気が表現できるのでは、という狙いがあった、と酒井さんはポイントを語る。

 西武線フォトコンは、「世界に発信したい西武線沿線の魅力」をテーマに、主催の西武線沿線サミット実行委員会(豊島区、所沢市、飯能市、秩父市、横瀬町、西武鉄道)が、沿線地域の名所、イベント、風景などを題材にした写真を募集した。

 受賞作品(一部)は、主催の5自治体で巡回展示され、飯能市内では3月15日から22日まで、丸広百貨店7階の市民活動センターに展示される。午前10時から午後7時まで(22日は3時まで)

 巡回展示の問合せは市賑わい創出課(電話978・5093)。