狭くて崖迫る道解消へ 難所道路の改良いよいよ

改良工事が終了する33年3月まで通行止めとなる小岩井元小岩井線(写真は千歳橋側)

 

 飯能第二小学校の南側、入間川右岸の市道「小岩井元小岩井線」の改良工事に伴い、飯能市は9月3日から平成33年3月末までの間、同線の千歳橋~扇橋間を通行止めにする。期間中は車両だけでなく自転車、歩行者も通行できない。

 小岩井元小岩井線は、第二区の県道飯能下名栗線の入間川を挟んで対岸を東西方向に延びる市道。二小近くの千歳橋から小岩井取水場近くの扇橋までの一部区間については、片側から山林が迫り出していることもあって屈曲し、車両が一台がやっと通れるほど、幅員も狭い。

 住民の生活道路だけでなく、県道の迂回道路としての機能も備えているが、工事の難所などを理由に市は、一帯の改良工事になかなか着手できないでいた。

 利用者の利便性向上など、長年の課題解決となる今回の改良工事は、河川側に橋脚となる鋼管を打ち込み、桁を架け、そこに床板を設置する橋梁と拡幅工事を組み合わせる方法で着手する。工事延長は270メートルで、このうち橋梁部分は約143メートルとなる。有効幅員は8・8メートル。

 橋梁を構成する桁や橋脚などの部材を工事で製作し、完成したら現場に搬入、クレーンで組み立てる工程で工事を実施。現場では橋脚部の下部工が完成後、上部工の桁などの組み立てに着手。最後に舗装、区画線、防護柵、道路照明などの工事を行い、完成となる。開通は平成33年3月。

 小岩井元小岩井線改良工事の入札には、西武建設(株)(所沢市)、(株)鴻池組さいたま営業所(さいたま市)、(株)梨木建設(飯能市)の3社が参加。7億3000万円を提示した西武建設(株)が落札した。市との契約金額は消費税等を含んで7億8840万円。