中村教育長から表彰状を手渡された野球部の生徒ら

中村教育長から表彰状を手渡された野球部の生徒ら

 日高市立高麗川中学校(大里治泰校長)の野球部(藤木靖朗・金子俊康顧問)の生徒が、練習で訪れていた日和田山で登山中に足を滑らせ怪我をした高齢の女性を発見し、部員同士で交代しながら背負って山を降りた。その後、女性から感謝の手紙が届き、このほど同市教育委員会の中村一夫教育長から人命救助に貢献したとして、野球部の生徒らが表彰された。

 同中は、今回の野球部の活躍を学校だより「大けやき」に「人助けのリレー」として掲載。これを読んだ地域の人が教育委員会に掛け合い、中村教育長から表彰されることになった。

 怪我をした女性は東京都武蔵野市在住で、3人の仲間と共に日和田山を登るツアーに参加。登山中に足を滑らせ、足に怪我を負ってしまい身動きが取れずにいるところを下山中の野球部の生徒らが発見し、女性を背負って200メートルほどの道のりを下った。下山した女性は救急車で市内の病院に搬送され、骨折と診断され入院。入院先から届いた手紙には「明るく聡明そうな表情に未来を感じました。素晴らしい若者たちです」と感謝の言葉が綴られていた。

 女性を救助したのは、野球部に所属する2年生の前(すすめ)修平さん、湊太郎さん、鈴木龍飛さん、田中幹也さん、山本雅也さんの5人。最初に女性に気付き、声をかけた前さんは「岩の上に座っていて、様子を見たら怪我をしていた。自分ではおんぶできないので鈴木くんと山本くんを呼んだ」と仲間に協力を呼び掛け「藤木顧問から普段の生活をしっかりしていないと試合でも活躍できないと言われ、困っている人がいたら助けたい」と思い行動したという。

 女性を背負った鈴木さんと山本さんは交代しながら山道を歩いて無事下山。鈴木さんは「足元に落ち葉が積もっていて滑らないように気を付けて下山した」と話し、山本さんは「足を怪我していたので、足に負担がかからないように注意を払った」と当時の状況を振り返った。また、他の部員たちは女性の荷物や、落ちないように支えるなどして手助けを行ったという。

 野球部の藤木顧問は「私たちの言うことを信じて行動してくれて嬉しい」と生徒らの行動を称えた。