名称変更と開園20年記念 トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

開園20周年を記念、市が作成した縦100×横70センチの夏バージョン大型フラッグ(冬バージョンもあり)。今後、市内公共施設や商店街などに掲出される

 飯能市は、「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」の名称変更、公園開設20年の節目を祝う記念式典と、本国からフィンランド共和国独立100周年記念事業に認定されたイベントを10月28、29日、同市阿須の園内で開催する。フィンランド大使館や国、県関係者など約70人に市は記念式典への参加を依頼する案内状を送付した。

 実施されるイベントは、28日が妖精扮装のワークショップ、ミニコンサート、パントマイムの3本立て。29日がフィンランドの昔話と民族楽器のカンテレ演奏。記念式典については初日午後1時半から「子ども劇場」を会場に関係者のみの出席で開かれる。

 ワークショップでは、「なりきり妖精」と銘打って妖精ヘアアレンジ体験とステッキ&羽作りを行う。開講時間は、午後12時10分から1時40分まで、午後2時25分から3時50分までの2回。「きのこの家」を会場に、5歳以上小学生までの子どもたちが参加できる。

 ミニコンサート(ももなお姉さん出演)は、午前10時半から11時までと午後2時25分から同55分までの2回、パントマイム(金子しんぺいさん)については午前11時からの1時間公演となる。いずれも「きのこの家」前で行われるが、当日が雨天の場合は、会場が子ども劇場に変更され、時間もミニコンサートが午前10時から、パントマイムが10時半からの各30分間の公演となる。

 翌29日は「子ども劇場」でのフィンランドの昔話と民族楽器カンテレの音色を楽しむ「フィンランドってどんな国?」。昔話の語りは午前11時から同20分まで、カンテレ演奏は午前11時半から正午までと午後2時から同半までの2回。対象は小学生以上。

 カンテレは、日本の琴のように弦を鳴らすフィンランドの民族楽器で、カンテレユニットの「トルスタイ」が演奏する。

 これら、イベントについてはフィンランド本国からフィンランド共和国独立100周年記念事業としての認証を得ており、記念式典への来賓予定者として市はフィンランド大使館の駐日大使や一等書記官宛てに案内状を送付している。独立100周年記念事業は本国はもとより、日本など世界中で催されている。

 あけぼの子どもの森公園は、平成新時代の幕開けを記念、国の助成を受け市が市民体育館南側の加治丘陵約7・6ヘクタールに平成9年に開設した都市公園。ムーミン童話の精神を公園テーマに取り入れており、計画段階で当時の飯能市職員がトーベ・ヤンソン氏とやりとりした手紙も園内には展示されている。

 宮沢湖畔への本国を除いて世界初のムーミンテーマパーク「メッツァ」の建設計画も背景に、市はフィンランドのムーミンライセンス管理会社に、あけぼの子どもの森公園名にトーベ・ヤンソン氏の名前を冠することを打診。了承を得、今年6月1日から施設名称を「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」に改称した。

 ワークショップなど記念イベント等についての問い合わせは、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(972・7711)へ。