埼玉西部消防局飯能日高消防署(松本義夫署長)は17日、飯能市久須美の県道で、事故車から、運転していた夫婦の人命を救助した、さわらびの湯(下名栗)副支配人・江坂幸男さん(69)を署長表彰し、その勇気ある行動を称えた。

 この事故は、先月27午前中、運転していた60歳代の男性が、ハンドル操作を誤り、縁石に乗り上げ横転した単独事故。

 事故発生時、江坂さんは、自宅から出勤途中だった。前に車が数台停止していたため、車を止め、前方に様子を見に行くと、車が横転し中にまだ人がいた。

 事故車両の周囲には、他の車の搭乗者や付近の住民も数人いて、救助方法を模索していたが、江坂さんは、「車の周囲に油のようにものが見えたので、引火したら大変と思い、無我夢中で空いていた車後部のハッチバック側から救助した」という。

「後で、ガソリンではなかったことが分かったが、恐怖はなかった。会社の社是で、社会貢献が重視されていて、具体的に実践しなければならない、ということが頭に入っていたので、自然に体が動いた」と、江坂さんは、こともなげに笑う。

 この日、松本署長は、「自らの危険を顧みず迅速な対応により、尊い命が救われました。江坂様の勇敢な行動は他の模範であります」と、江坂さんの勇気ある行動に感謝した。