踏切が安全で便利に 西武線部分の歩道完成

歩行者が安心して渡れるようになった踏切。奥の安全防護柵は、整備予定の八高線部分

 飯能市栄町から柳町に抜ける国道299号沿いの歩道(市道)整備が一部完成し、今月から西武線部分の踏切が、安全に渡れるようになった。

 この踏切は、八高線と西武線の両線と国道299号線が交差する市内の交通の要衝の一つ。歩道がなかったため、込み合う朝夕の通勤通学時は、自動車、歩行者ともに十分注意して踏切を渡らなければならず、多くの市民の要望を受け、市が重点的に取り組んでいた事業。

 平成24年度から事業が開始され、全線開通するのは、今年度末の予定で、総事業予算は2億5400万円。総延長137メートル、幅員2・5メートルで、供用開始されているのは、柳町のガストの交差点付近から踏切中ほどの西武線部分までの123メートル。残りの八高線の踏切部分14メートルについては、鉄道設備が複雑で移設作業に時間がかかっているが、来春までには完成予定。

 整備された歩道は、踏切部分は緑色にペインティングされ、それ以外は、コンクリートの防護壁で車道と明確に分けられているため、歩行者は、車の脅威を感じることなく、安全安心に歩けるようになった。