雨に泣いたマンジュシャゲ 昨年より4万人減

天候が回復したピーク時には大勢の行楽客が訪れた

 秋の一大行楽シーズンを終えた日高市の巾着田曼珠沙華公園。マンジュシャゲの開花期間中、有料入場期間となった9月16日から同30日までの15日間に9万8393人(無料券使用含む)が来場した。今年は開花期間中の約半数が雨に見舞われ、来場者数は昨年(13日間・13万8170人)に比べ、3万9777人減少した。

 有料期間中は高校生以上から入場料300円を徴収し、入場料収入は約2790万円。昨年の約3770万円と比べ1000万円近くダウンした。

 今季を振り返ると、花は順調に成長し、昨年同様、早期に開花を迎えた。多くの行楽客の来訪が見込まれたが、有料期間15日間のうち8日間が雨に見舞われ、客足が伸び悩んだ。

 また、雨が続いたことから駐車場として活用している巾着田内のグラウンドが一時使用できなくなり、車両の入場を制限するなどの影響も出た。

 天候が回復し花も満開を迎えた9月25日が来場者数のピークとなり、2万5000人を記録した。

 曼珠沙華まつりの期間中は、市内をはじめ、高麗郡建郡1300年にゆかりのある近隣7市3町、東国7国の物産やご当地グルメ、ステージイベントのほか、マンジュシャゲを市の花として追加する「宣言セレモニー」の開催や、市の特産品となるクリを使った商品販売やクリに関するイベントを「ひだか栗フェスティバル」が行われた。

 市担当者は「開花時期は理想的だったが、雨の影響で来場者数が大幅に減少した。また、グラウンド駐車場が一時使用できなくなるなど迷惑をおかけした」と話している。