ネット利用77%、メールは69% 小売業の利用低く

 飯能信用金庫の管内取引先434社を対象にインターネット利用の有無などを調べる「中小企業の事業上の情報収集・発信などについて」のアンケートで、パソコンやスマホなど事業上、ネットを利用している事業所は77・4%で、うちホームページを開設しているのは53・4%となっていることが分かった。

 一方、「フェイスブック」などソーシャルメディア(SNS)の利用については、26・3%にとどまっていた。

 調査対象は、製造・卸売・小売・建設・不動産・サービス業の6業種計434社。情報収集・発信媒体として不可欠なインターネット、電子メール、SNSについて管内企業がどの程度利用しているかを調べた。

 それによると、インターネットの利用状況では「利用している。自社ホームページ開設」と答えたのは、6業種合わせて全体の53・4%。業種別でみると、最も利用が多かったのは不動産業72・4%で、逆に最も少なかったのは小売業の37・2%だった。

 「ホームページは開設していないが、インターネットは利用している」と合わせると、ネット利用は全体で7割を超えた。

 総合で15・6%が「利用することは考えていない」と答え、6業種中、小売業が24・5%で最も多かった。

 電子メール利用の設問では、「利用している」と答えたのは6業種総合で69・3%。「未利用」は30・7%となった。未利用の内訳では、「今後は利用したい」が14・4%、「利用することは考えていない」が16・3%だった。

 業種別の利用状況をみると、サービス業が80・4%で最も多く、以下、製造業77・2%、不動産業76・8%、建設業70・6%、卸売業70・5%、小売業48・4%と続いた。

 次に、SNSをどの程度利用しているかでは、フェイスブック・ブログ・ツイッター・動画などで26・3%となり、未利用の73・7%を大きく下回った。

 利用媒体については「フェイスブックなどSNS」が16・6%で最多、次に「ブログ」5・8%となった。

 業種別の利用状況では、サービス業の利用率が45・7%で最も多く、うちフェイスブック利用が26・1%となり、他の媒体を上回った。