ハナショウブが見頃 岩沢の沼井成さん

地域の仲間と花を楽しむ沼井さん

 飯能市岩沢の沼井成(しげ)さん(81)宅の農園でハナショウブが見頃を迎えている。

 沼井さんは長年にわたってハナショウブを丹精込めて栽培、開花に合わせて地域の仲間を招き、濃淡の紫や白色の可憐な花でもてなした。1株に3~4の蕾が交互に花開き、6月一杯は楽しめそう。

 沼井さんは20年ほど前、農園の脇を流れる小川の清掃を行うと同時に水辺にハナショウブの栽培を始め、毎年、株分けして数を増やしていった。

 生活排水の流れ込む小川も、地道な清掃活動のおかげで見違えるように綺麗になった。川辺にしっかりと根付いたハナショウブは土留めの役目も果たしているという。

 農園には他にも、さまざまな季節の花を栽培。沼井さんは我が子のように愛情を込め手入れを続けており、「ハナショウブの世話は生きがいのひとつ。今年は例年に比べ良く咲いている」と笑顔を見せている。