最大20センチの大型も 入間川アユの友釣り解禁

名栗郵便局下付近の釣り人。午前中だけで「40匹釣りました」

 飯能地方の釣り人待望の入間川のアユの友釣りが1日解禁し、午前5時の合図と同時に竿の放列ができた。天候にも恵まれ、昨年秋以来の対面に愛好家たちの歓声があがった。

 飯能から下流、川越までの入間川の全川が解禁。このうち、最上流の名栗地区にも大勢の太公望がアユ釣り特有の長竿を手に繰り出した。

 中居からきたという60代男性は「入間川の解禁には毎年、仲間ときます。サイズは平均17~18センチで、午前中に20匹ほど釣れました」と笑顔。ただ、アユの追いはいま一つのようで、「釣り場を移動できる人はもっと数が出ていると思う」と話した。

 飯能市林業センター(阿須)内の入間漁協事務所には、早朝から釣り場の監視を行っている役員から釣況を知らせる連絡が逐一入った。

 それによると、同日午前中だけで名栗地区の名栗中学校付近と、名栗温泉入り口に架かる名栗川橋付近などではそれぞれ40匹ほど釣り上げた人がおり、最大20センチという大型も上がったという。

 名栗地区などでは河原に葦が生い茂って川遊びや釣りの邪魔になることから、解禁前に有志や組合員が刈り取るなどの作業を事前に行い、釣り人らを迎えた。

 同漁協は解禁に備え、4月から静岡県産の稚魚など1050キログラムのアユを放流している。