高麗郷古民家に茶室 母屋・客殿の利用開始伴い 27日に「お茶席」

茶室として使用できるよう整備された古民家客殿の一室

 日高市は、市民への貸し出しなどの活用を行っている「高麗郷古民家」(高麗本郷)の客殿の一室を茶室として使用できるよう整備した。古民家の母屋と客殿は耐震性の問題から内部への立ち入りを制限していたが、耐震診断と補強により安全性を確保し、今年10月から貸し出しを開始。趣のある建物を生かし、客殿の一室に茶室としての機能を備えた。

 27日には市と古民家サポーターズクラブが主催し、公民館サークルの協力を得て市民に茶を振る舞う「高麗郷古民家お茶席」を開催する。

 同古民家は平成25年の利用開始以来、納屋や南北土蔵については市民や団体への貸し出しを行ってきたが、母屋と客殿は耐震性の問題から原則として内部への立ち入りをさせず、外からの見学のみとしていた。

 母屋と客殿の活用にあたっては、4年前から埼玉県古民家再生協会に依頼して「早稲田式動的耐震性能診断」を行い、指導に沿って耐震補強を実施。診断と補強を繰り返し、安全性が確保されたことから、10月に母屋、客殿内部の利用を開始した。

新たに貸し出しの対象となったのは、母屋(1階のみ。玄関・茶の間・座敷・出居・奥)、客殿(1階のみ。玄関・客間・北座敷など)、前庭(芝生)の3か所。他の建物同様、一般の入場は無料とし、建物を専用利用する場合は利用料を徴収する。

 母屋、客殿ともに座敷が中心となり、茶会などの利用が想定されることから、市は客殿の一室を茶室として使用できるように整備。茶道具等を準備するための「水屋」を設け、畳の一部張り替えを行って電熱式の炉を設置した。

 茶室のお披露目を兼ねて27日午前10時から午後3時まで行われる茶席は、高麗川南公民館、武蔵台公民館で活動する茶道部の協力を得て、ワンコインで来場者に茶と菓子を振る舞うもの。参加費は1人500円、先着100人。主催する市や古民家サポーターズクラブは「服装や作法などに気兼ねなくお越し下さい」と来場を呼びかけている。

 高麗郷古民家の専用利用料は、市民や市内の法人・団体の場合、終日利用(午前9時~午後9時)は母屋が1万6000円、客殿が8000円、納屋4000円、南土蔵1~2階各2000円、北土蔵1~2階各1200円、作業場2000円、前庭4000円、施設全体は4万円。このほか半日利用(午前9時~午後1時または午後1時~同5時)、夜間利用(午後5時~9時)と利用時間によって金額が異なる。

 問い合わせは、日高市産業振興課989・2111へ。