高麗川駅東口開設事業 29年度に調査設計協定・委託へ

市道拡幅整備などが進んだ高麗川駅東地区(写真右側)

 日高市は、JR東日本と協議を進めている高麗川駅東口開設事業について、東口開設にあたっては、実現可能な複数のプランを作成して比較検討を行うための調査設計を行う必要があり、平成29年度当初にJR東日本と調査設計協定を締結し、調査設計業務をJR側に委託するとした。

 市はこれまでの経緯について、「JR東日本八王子支社に対し、高麗川駅東口の開設、駅舎の橋上化と東西を結ぶ自由通路の開設について平成27年度当初から申し入れを行ってきた。その後、調整を進めた結果、東口の開設にあたってはまず、実現可能な複数のプランを作成し、比較検討を行うための調査設計を実施する必要があり、同調査で駅施設の現況を踏まえた上で建築にかかる諸条件の洗い出しを行うこととなっている」と説明。

 進捗状況として、現在、調査設計の実施にかかる協定締結に向け、JR東日本と調整を進めており、市から提示している条件として、①駅舎を新設し駅東西を結ぶ自由通路を設置すること②駅舎・自由通路等配置の異なるプラン3案を作成し比較検討を行うこと③平成22年に整備した乗り換え跨線橋を有効活用すること④事業費の抑制を図ること──の4点をJR側に示している、とした。

 今後の予定としては「平成29年度当初に調査設計協定を締結し、調査設計業務をJRサイドに委託する予定。3月議会定例会の一般会計当初予算案に調査設計にかかる費用3000万円を計上した。調査の完了が30年度に食い込む見込みであることから、繰越明許費の設定をしている」としている。

 市は高麗川駅東地区について、平成21年度から現在の整備計画に着手し、昭和53年に都市計画決定された駅前広場や都市計画道路高麗川駅東口通線の計画変更、市道拡幅やライフライン整備などを進めてきた。昨年2月に近隣住民を対象に実施した説明会では、平成33年頃までに東口開設を目指すとしている。