谷ケ﨑市長、当選後初議会で抱負 新型コロナ「力合わせ難局乗り越える」

3期目就任後初の議会で挨拶する谷ケ﨑市長

 正副議長選挙により議長に山田一繁氏(清風会)、副議長に大澤博行氏(絆の会)が就任した25日の日高市議会で、4月の市長選で3期目当選を果たし、当選後初の議会を迎えた谷ケ﨑照雄市長が壇上で抱負を語った。

 また、議会運営委員、総務福祉常任委員、文教経済常任委員の選任、谷ケ﨑照雄市長から提出された令和2年度一般会計補正予算、市長等の給料の減額に関する条例、税条例の一部改正、第6次総合計画基本構想、副市長の選任、監査委員の選任、専決処分の承認など20議案の提案説明と、小規模事業者等支援給付金の実施に伴う一般会計補正予算の審議と採決が行われた。

 挨拶に立った谷ケ﨑市長は、「このたびの日高市長選挙において、おかげさまで当選させて頂き、3期目の重責を担わせて頂くことになった。このことは2期8年の市政への取り組みに対する評価と、今後の市政運営に対する市民の皆さんの期待感の表れと受け止めており、改めてその負託の大きさと職責の重さを感じ、身の引き締まる思い」。

 「私が平成24年5月に市長に就任してから8年間、“まちづくりは人づくり”を念頭に市の将来都市像である“笑顔と元気を未来(あした)へつなぐ緑きらめくまち日高”の実現を目指し、堅実な行財政運営に努めるとともに、市民の皆さんの生活向上のため、さまざまな施策を展開し、市の将来の礎を築くため努力してきた。今後は、今までのまちづくりの取り組みの成果をさらに強化するために、まずは今年度の施政方針である定住促進、教育の充実、子育て応援、安心・安全の確保等について、適切かつ迅速に取り組んでいく。議員の皆様、市民の皆様からの更なるお力添えを心からお願い申し上げます」と述べた。

 また、新型コロナウイルス感染症に対する市の取り組みについて報告。

 「令和2年度が始まり既に2か月が経過しようとしている。本来であれば希望に満ち溢れた新年度のスタートを切るはずだが、新型コロナウイルス感染症の影響で、感染への不安、自粛ムードの高まり、これによる経済活動の停滞など、市民生活と経済が重大な危機にさらされている状況にある。市においては、新型コロナウイルス感染症対策本部を設置するとともに、公共施設の休館、市主催行事の中止・延期、小中学校の臨時休校などの措置を講じてきた。また、同時に深刻な影響が現れ始めている地域経済について、市としての緊急経済対策を取りまとめたところ」。

 「感染症拡大防止対策をしっかり講じていくことは当然のことであるが、同時に地域経済の回復、活性化についても政府の対策だけではなく、市としての可能な限りの対策をいち早く講じていく必要があると考えている。今後も事態の推移と国、県の動向を注視しながら鋭意検討を進め、必要な対策を講じていく。議員の皆様、民間事業者の皆様、そして市民の皆さんと力を合わせ、この難局を乗り越えていきたい」と述べ、協力を呼びかけた。

 その後、正副議長選)に引き続き、議会運営委員、総務福祉常任委員、文教経済常任委員が山田議長より指名され、各委員会の正副委員長が選出された。

 谷ケ﨑市長から提出された議案のうち、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の影響により、3月~6月の売上が前年同月と比較して20%以上減少した市内の小規模企業、個人事業主に10万円を給付する小規模事業者等支援給付金に1億2844万5000円を計上した一般会計補正予算の質疑・討論・採決が行われ、全員一致で可決した。