次期駐日フィンランド大使と在日商議所来飯 「メッツァは画期的大事業」

 

出席者による集合写真。前列の右から3人目がロバート・ハースト氏

 ムーミンテーマパーク「メッツァ」が建設される飯能市を視察しようと、次期駐日フィンランド大使のユッカ・シウコサーリ氏と在日フィンランド商工会議所のメンバーが訪れた。一行は市役所で大久保市長、フィンテックグローバル社の会長でムーミン物語の代表取締役のロバート・ハースト会長からテーマパークのプロジェクトについて説明を受けた後、建設地の宮沢湖を見学した。

 市役所では多くの職員からの拍手での出迎えを受け、別館2階の会議室へ。大久保市長、砂長恒夫市議会議長、内沼博史県議、飯能商工会議所の矢島巌会頭、奥むさし飯能観光協会の柏木正之会長らが歓迎した。

 在日フィンランド商工会議所のペッカ・ライティネン会頭が「メッツァのプロジェクトはフィンランドと在日フィンランドの企業にとって画期的な大事業。これによって近い将来、多くの人々がフィンランドをもっと身近に感じてもらえると期待している。商工会議所の会員の多くが当プロジェクトに大きな関心を持ち、一刻も早く現地を見学したいと考えていた。今後、フィンランド人と日本人の機密な協力関係の第一歩となるよう期待している」と挨拶。

 続いて、次期駐日フィンランド大使のユッカ・シウコサーリ氏が「私や私よりも若い世代にとってはムーミンとは非常に重要な役割を果たしている。私にとって日本でムーミンが人気があるというのは非常に嬉しいこと。それによって日本の皆さんとフィンランドの人々が、お互いを理解し合えるのではないかと非常に期待している。私は飯能についてもっと学びたいと思っている。そして、この場所でプロジェクトについて教えて頂けることを楽しみにしている」と話した。

 その後、大久保市長が「ムーミンの縁を通じてフィンランドとこのように素晴らしい交流ができ、飯能市長として、そして日本人として嬉しく思う。ムーミンは人を大事にする心がある。まさにフィンランド国と飯能市は同じ気持ちを持っている人間だと感じた」と話し、スクリーンに写真などを投影しながら西川材や、飯能河原、天覧山、あけぼの子どもの森公園、宮沢湖といった観光地など、飯能市の概要を説明した。

 同市長は「メッツァが開園する宮沢湖は、四季折々の素晴らしい景色が楽しめる。日本で一番、ムーミンに適した湖だと思っている」などと紹介した。

 ロバート・ハースト氏は「テーマパークを作るにあたってフィンランド、そしてムーミンの世界をより強く再現するには飯能しかないという結論になった。このプロジェクト全体を我々は“メッツァプロジェクト”と呼んでいる。ムーミンゾーンとパブリックゾーンがあり、2つのエリアの中ではレジャーや美術館、フィンランドのデザインを多く取り入れた商品などを展開出来ればいいなと思っている。もちろんレストランもあり、ムーミンの物語に出てくるような料理も紹介出来たらなと思う」などとイメージ画像と共に紹介した。

 その後、出席者で記念撮影を行い、テーマパーク建設予定地の宮沢湖へ移動し、ロバート会長の案内で見学した。