小中学校で不審火 立木や枯葉燃える

 

幹を覆う繊維状の毛の部分が燃え、幹が黒くなったシュロの木

 11月30日早朝、飯能市立飯能第一中学校と同市立富士見小学校の敷地内で、立木や枯葉が燃える不審火が発生していたことが分かった。

 関係者によると、午前3時頃、飯能一中敷地内に設置されている外部センサーが反応し、警備会社の警備員1人が駆け付けたところ、木が燃えているのを発見。初期消火を行うと同時に119番通報し、消防車5台や警察が到着して消火活動が行われ、約1時間後に鎮火した。

 燃えたのはヤシ科のシュロの木を中心に11本と、吹き溜まりで落ち葉が集まっていた2メートル四方。シュロの木は7メートル前後の高さがあり、幹を覆う繊維状の毛の部分が燃え、幹が黒くなっていた。

 同校では30日は期末テスト2日目ということもあり、生徒に影響を与えないよう配慮し、登校時刻の変更などは行わず、帰りの会の時に各クラスの担任から生徒に状況を説明。

 今後は、教職員による校地内外の巡回の強化をはじめ、警察や消防、PTAと協力してパトロールも強化していくという。

 また、富士見小でも東門を入ったところに生えているシュロの木が燃えているのを同日の朝職員が発見しており、両校とも12月1日付けで保護者へ通知した。

 飯能一中の斉藤国明校長は「このようなことがあり残念であるし、憤りを感じている。生徒の安心安全を守っていくため、二度とこのようなことが発生しないよう行動を起こしていかなければならない」と話している。

 飯能署では事件性があるかどうか調べを進めると共に、パトロールを強化している。