定数削減条例提出せず 会派代表者会議

各種案件について協議する7会派の代表者

 飯能市議会(砂長恒夫議長)の会派代表(7会派)が集まる代表者会議が8日、市役所議長室で開かれ、上良二副市長から12月議会への提出予定議案などの概略説明が行われた。

 9月代表者会議では、「緑の会1」所属の野田直人議員が議員定数削減条例の提出準備があるなどとしていたが、今会議では同会派代表の武藤文夫議員が「提出しないことになった」と最終結論を報告するなどした。

 代表者会議には、「緑の会1」「同2」「同3」「同4」、「翠渓会」「公明」「共産」の全7代表が出席して開かれた。席上、今月25日開会予定の12月議会への提案予定26案件の概略と、15日開催の全員協議会での報告事項について上副市長が説明した。

 それによると、主な提案議案として議員報酬とともに、市長・副市長・教育長、職員の給与を引き上げる条例改正案などを提案する予定。

 また、議会開会前の全協では、市役所の機構改革、ふるさと納税の状況、成人式開催日の変更、県が平成29年度に実施する水辺空間整備の「川の国埼玉はつらつプロジェクト」に市が応募した飯能河原整備事業が採択された件など、複数の案件について説明する──とした。

 一通りの説明後、武藤文夫議員が9月議会代表者会議の場で野田議員から下話のあった議員定数削減議案の議員提出について発言を求め、「会派でいろいろな角度から勘案したが、議員定数削減はしない」と述べ、12月議会への議員提出議案の提案については取り止める方向で一致したことを伝えた。

 来年、宮沢湖にオープン予定となってるムーミンのテーマパーク「メッツァ」に関する情報が途絶えていることもあり、鳥居誠明議員(緑の会2)が砂長議長に質問。

 同議長は「これについては私も(市民から)相当聞かれる。上副市長とは何回も話し合いを持っている。できれば、12月議会前に何らかのアクションを起こして頂きたいと要望してあるので、何かあった場合はそのような機会を持って頂く」と述べるにとどめた。