ソグベルクがオリジナル雛飾り展示 木工房らしく木材で制作

ソグベルクに展示中の木製雛作者の鈴木さん(ソグベルク入口近くの雛展示コーナー前で)

 第14回「飯能ひな飾り展」(3月10日まで)の同時開催イベント「雛めぐりスタンプラリー」のスタンプ設置場所に、メッツァビレッジ内のカヌー体験&木工品製作施設「ソグベルク」が加わり、木を専門に扱う施設ならではの特色を生かした変わり種雛を展示している。

 雛めぐりスタンプラリーは、ひな飾り展に合わせて雛を展示する店舗や民家など市内132か所にスタンプを置き、そのうち20個(黒色スタンプ15個、赤色スタンプ5個)集めた人にクリアファイル、「余白と、暮らす。」抽選会の応募券をプレゼントするというイベント。

 「余白と、暮らす。」抽選会は、メッツァビレッジの開業記念として、雛めぐりスタンプラリーに協賛する形で実施されている。

 抽選会の景品として、メッツァビレッジ内で販売されている商品が用意され、景品は特賞(3人)、A賞(10人)、B賞(20人)とあり、合計33人の当選者に贈られる。メッツァビレッジは、今回の飯能ひな飾り展に雛展示場所の一つとして参加するとともに、スタンプラリーの協賛事業としても抽選会を企画した

 ソグベルクに展示されている雛は、無垢の朴の木を犬の形に削り出して仕上げたもの。作者は、ソグベルクに勤務する市内在住の鈴木まるみさん。鈴木さんは名栗湖国際野外美術展にも立体作品を出品している芸術家で、犬が持っている優しさや人懐こさなどを曲線と柔らかいフォルムで表現した。

 犬の木製雛の高さは15センチ前後で、衣装については自然の色使いで柄が連続するような北欧調の布地で制作した。雄雛、雌雛の後ろに配置される屏風については、やはり北欧の森をイメージして、板を三角形のような針葉樹の樹形に大小のサイズで切り取って、雛が載る台座に取り付けた。

 ソグベルクには、このほか、過去のひな飾り展で名栗湖畔のNPO法人名栗カヌー工房(ソグベルク運営者)で展示していた、やはり鈴木さん作の猫モチーフの雛も飾られている。