キムチ用の韓国ハクサイ 新宿韓国商人連と契約

契約締結書類を手にする左から比留間集団長、谷ケ﨑市長、オ会長

 キムチの原材料となる韓国ハクサイの栽培に取り組むため、日高市の高麗高齢者農業生産集団(比留間俊夫集団長)と東京都新宿区の新宿韓国商人連合会(オ・ソンヨク会長)が26日、栽培契約を締結した。

 過去2年間の試験栽培を経て、本格的な栽培に取り組むもの。市役所で谷ケ﨑照雄市長の立ち合いのもと、両者の契約締結が行われた。

 高麗郡建郡1300年を機に、韓国とゆかりの深い日高で栽培した韓国ハクサイをキムチの材料に活用したいと、関係者の間で話し合いが進み、平成26・27年度の2年間にわたり、豊富な経験と技術を活かして農作物生産を行っている市内の高麗高齢者農業生産集団が約2000株を試験的に栽培。

 収穫したハクサイを韓国商人連合会がキムチに加工し、県内スーパーなどで販売が行われた。

 日本のハクサイは水分が多く厚みがある一方、韓国白菜は葉が薄く水分が少ないのが特徴で、キムチ作りに適しているという。

 試験栽培では4種類を栽培し、日高市の土地でも十分に収穫できることを確認。そのうち最も大きく育った1種類を選び、新たに約1万3000株を栽培することとなった。

 26日には新宿韓国商人連合会のオ会長、韓国大使館のイ・ヨング農務官らが日高市役所を訪れ、谷ケ﨑照雄市長立ち会いのもと、高麗高齢者農業生産集団の関係者と正式に契約を交わし、韓国ハクサイの種が生産者に提供された。

 谷ケ﨑市長は「試験栽培により韓国ハクサイが市の土地に合うことが確認できた。今後も良いものができると期待している。日高市は高句麗ゆかりのまちであり、今年5月には高麗郡建郡1300年の式典を開催し、韓国からも多くの方にお越し頂いた。今後も文化や観光面での交流を重ね、日韓友好につながれば嬉しい」と挨拶。

 韓国大使館のイ農務官は「日高市には1300年前に高句麗から渡来した人が住み着いた。そのような点からも今回の取り組みはとても意義深い。こうした取り組みがきっかけとなり、日韓関係の改善が進むことを望んでいる」と述べた。

 オ会長は「試験栽培の結果は良好で、韓国そのものの味が再現できた。日本中で日高産の韓国ハクサイで作ったキムチが販売できるように励みたい」と手応えを語り、栽培に取り組む高麗高齢者農業生産集団の比留間集団長は「栽培方法は日本のハクサイと同じで、日高の風土にも合っていることが分かった。すぐに栽培に取り掛かり、11~12月頃には収穫したい」と話している。