飯能商工会議所「新年顔合わせ会」 コロナ負けず地域・企業発展を

人数を絞って開催された新年顔合わせ会

 飯能商工会議所(矢島巌会頭)の令和4年「新年顔合わせ会」が11日、ヘリテイジ飯能で開催され、役員・議員約70人が出席した。

 例年は賀詞交歓会として盛大に新年の幕開けを祝っているが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年は中止し、今年は名称を変え人数を絞って開催。

 会場では矢島会頭、来賓の新井重治市長が年頭の挨拶を行ったほか、箱根駅伝初出場を果たした駿河台大学駅伝部の徳本一善監督による記念講演が行われた。

 年頭挨拶に立った矢島会頭は、「昨年中止となった賀詞交歓会を、今年は趣を変え、人数を半分にさせて頂いた。新型コロナウイルスの感染拡大も2年になろうとしている。医療従事者の方はもとより、飲食店関係、観光業関係の方をはじめとする多くの業種の方々が大変厳しい日々を送っている。新たな変異株が出現し猛威を振るい、世界中が再びコロナとの闘いとなっている」と切り出し、コロナ禍での明るい話題として、メジャーリーグの大谷翔平など世界の舞台での日本人選手の活躍、東京オリンピック・パラリンピックの開催などを挙げ、「身近な所では駿河台大学が箱根駅伝に初出場され、飯能の名を各地に轟かせ多くの市民を喜ばせた。きょうは徳本監督から講演を頂く。ぜひよろしくお願いしたい」。

 経済に関しては、「首相が新しい資本主義の実現、成長と分配の好循環を掲げている。私はこのことはあまりピンと来ないが、昨年末の共同通信社のアンケート調査によると、84%の企業が今年は景気が拡大すると言っている。しかしながら、半導体の供給不足によりなかなか製品が入ってこない、ウッドショックなど、まだまだ大変な状況。私たち事業者としては、何とか社員の給料を上げることができ、その給料が消費に回り、景気の好循環を図ることができたらと思っている」とし、「商工会議所としては、コロナ禍ではあるが、会員企業の発展、地域の発展を目指して、明るい話題の多い、活力と魅力に溢れた元気な地域となるよう頑張っていきたい」と述べた。

 来賓の新井市長は、「新型コロナウイルス感染症は、これまでの私たちの日常生活を大きく変えてしまった。新しい生活様式への対応、長期に渡る外出自粛、飲食店には時短営業が要請されるなど、市民、事業者の皆様には大変なご不便とご苦労をおかけした」

 「今、オミクロン株による感染が拡大傾向にある。コロナの収束は当分見通せない状況にあるが、市では皆様の日常生活を充実したものにしていくため、社会と経済活動に対する支援及び感染防止対策の両面からさまざまな取り組みを全力で推進していく」と述べた。

 また、コロナの影響で停滞している市内消費を喚起し、市内店舗の売り上げ確保を図ることを目的に商工会議所が実施主体となって行ったキャッシュレス型消費活性化事業「がんばろう飯能市!最大25%戻ってくるキャンペーン」を挙げ、「多くの方にご利用頂き、参加店舗の皆さんからも喜びの声を伺っている」と感謝。

 「市としても引き続き、商工会議所としっかりと連携し、事業者支援、経済対策を実行していく。私は市民と共につくる飯能市をキャッチフレーズに、今後もしっかりと地に足をつけた着実な市政運営に取り組む所存」とした。

 記念講演では、徳本監督が「箱根駅伝を目指した10年」と題して記念講演。法政大学時代、エースとして箱根を湧かせたが、4年の時には肉離れで途中棄権する挫折を味わった。日清食品など社会人を経て、10年前に駿河台大学駅伝部の監督に就任。「才能が無いからこそ、才能がある選手にどうやって勝つのか」と、選手1人1人と向き合い、練習方法や意識の改革に取り組んできた10年間を振り返った。

 徳本監督の講演内容については後日掲載予定。