駿大 創立30周年の節目祝う 5学部2研究科に3300人

式典に先立ち、10月29日に行われた記念植樹式

 飯能市阿須の駿河台大学で26日、創立30周年記念式典が開かれ、来賓や卒業生、学生、教職員など多くの人々の出席のもと、節目を祝った。2017シーズン埼玉西武ライオンズ一軍野手総合コーチの橋上秀樹氏による講演会も行われた。

 式典では、山﨑善久理事長が同大学の沿革や今後の抱負について述べたほか、硬式野球部が来季から1部に昇格したことや、極真空手部に所属する学生が全国大会軽量級で優勝を果たしたこと、駅伝部員が関東学生連合チームに選抜されたことなども報告。

 続いて、来賓として出席した文部科学省高等教育局長の常盤豊氏(同局大学振興課専門官の辻邦章氏代読)と、日本私立大学協会会長の大沼淳氏(同協会常務理事の古田勝久氏代読)が祝辞を述べた。

 その後、創立30周年記念事業として実施された野球場の竣工式や記念植樹式の様子が放映されたほか、同大学をテーマとした「30秒CMコンテスト」の受賞者も発表され、吉田恒雄学長から賞状と副賞が授与された。

 また、父母会から寄付金が、同窓会から人工芝メンテナンス機一式が贈呈された。

橋上氏による講演会では「野球界における人材育成とマネジメント」と題し、野球界での経験を踏まえた話が行われた。

 ▽山﨑理事長の話

 「駿河台大学は昭和62年に創立し、この飯能の地に30年間の歴史を刻んできた。

 “愛情教育”を基礎に、徹底した人格教育を通して豊かな知的教養と国際的感覚を備えた有為の人材を養成し、学術、文化の向上・普及と併せて、人類・社会の発展に寄与することを建学の精神としている。

 今日、5学部2研究科に約3300人の学生が学ぶ文科系総合大学として発展するに至り、これにより情報化及びグローバル化時代の社会的要請に応える人材の育成に努めているところ。

 駿河台大学では教育、研究のほかに、社会貢献活動として埼玉県西部地区・奥武蔵を拠点に地域振興を図ることを掲げている。

 既に飯能市や入間市、日高市、所沢市などのエリアで活動の場を広げている。さらには各界の企業の皆さんと協定を締結し、地域活性化のプログラムや地域インターンシップの取り組みなど、連携を深めているところ。

 また、2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催を契機と捉え、スポーツの振興にも力を入れている。

 30周年の記念を迎えるにあたり、新学部としてスポーツ・健康学部の設置に取り組むとともに、人工芝の改修、野球場と多目的グラウンドの整備を行い、よりスポーツに打ち込める環境を整えた。

 駿河台大学が30年という時を刻んでこれたのも、一重に、ご来場の皆様との出会いからご縁を結び、ご支援を頂いてきた成果の賜物。この場を借りて深く御礼を申し上げる。

 今後10年、20年という時代を進めていくためにも、教職員一同、新たな決意を持って教育界の発展と充実へつなげていく」