観光振興通じ市発展へ 資源生かし日高の知名度アップ

「スクラムを組んで前向きに取り組む」と駒井会長

 日高市観光協会(駒井正治会長)の第58回通常総代会が25日、同市生涯学習センターで開かれ、平成29年度事業報告、同収支決算、役員人事、30年度事業計画、同収支予算がいずれも承認された。今年度も観光行事の開催や、市内観光地の宣伝、土産品の紹介など観光啓発を中心とした事業に取り組むとし、任期満了に伴う役員人事では、会長には駒井氏(なかや商店)が再任、副会長には再任の和田貴弘氏(和田ポンプ店)に加え、新たに加藤克美氏(加藤園芸)、福岡裕子氏(比留間重機)が就任した。任期は平成32年5月31日まで。

 今年度の事業計画は、「観光啓発事業」として四季を通しての市内観光地の宣伝と優良土産品の紹介、日高市マスコットキャラクターを利用したオリジナルグッズの販売、日高市来訪の記念となる土産品の販売と販路の拡大、各種ポスター・パンフレット・お散歩マップの作成配布、関係機関(県・市・商工会・鉄道会社・観光会社等)と連携した宣伝活動、観光協会だよりの作成、ホームページの運営、飯能市と連携したにぎわい創出事業の実施。

 「観光施設整備事業」として、観光地の美化啓発活動の実施、観光施設の修繕。「観光調査研究事業」として各観光地の優良施策情報の収集・視察。

 このほか、観光協会会員の交流・会員加入推進活動、市「遠足の聖地」関連事業、高麗郡ゆかりの市町との連携、市の観光活性化に係る事業などを行う。

 実施するイベントは、恒例行事として既に4月に開催した「巾着田菜の花まつり」をはじめ、夏季・秋季節巡回ごみ持ち帰り運動、9月中旬~下旬「巾着田曼珠沙華まつり」、11月「日高市民まつり」、平成31年2月「飯能・日高鍋まつり」など。

 再任された駒井会長は、「日高市にはJR2駅(高麗川、武蔵高萩)、西武鉄道2駅(高麗、武蔵横手)があり、春は菜の花まつり、夏は川遊び、秋は曼珠沙華まつりや市民まつり、冬は鍋まつりと、年間を通して大勢の観光客が日高を訪れている。昨年は高麗神社、巾着田に天皇皇后両陛下がお越しになった。今年も役員一同、関係機関としっかりスクラムを組んで、観光振興を通じて市の発展につながるよう、前向きに取り組んで参りたい」と抱負を語った。

 来賓を代表して、谷ケ﨑照雄市長、大川戸岩夫市議会議長、小谷野五雄県議が挨拶。谷ケ﨑市長は「近隣の首長からはいつも、日高は観光資源が豊富で羨ましいと言われている。特に巾着田は近隣に誇る観光地として有名になり、昨年は天皇皇后両陛下にご来訪頂くという記念すべきことがあり、全国的にも日高市の知名度がアップしたのではないかと思う。今年度は、巾着田に行幸啓の記念碑を建立するほか、市のイメージアップを図るプロモーションビデオを制作したいと考えている。観光協会の方々には年間を通してさまざまな事業を実施して頂いている。今後とも全国に日高をPRして頂くようお願いしたい」と述べた。