森林文化都市基金へ7万円 加藤木材工業(笠縫)

寄付金を手渡す加藤専務

 飯能市笠縫の加藤木材工業は11日、飯能森林文化都市基金に7万円を寄付した。

 今回の寄付金は、同市柳町にある快適居住空間「木っぷ」(加藤邸多目的室)で開催された飯能焼き、手漉き和紙の展示販売会の収益金の一部。加藤禎宏専務は「西川材のために有意義に使って頂けたら」と話している。

 同所は加藤専務の自宅で、平成27年に省エネルギー、省資源など環境負荷低減に配慮した住宅の普及を図るために実施されている「サステナブル住宅賞(改修部門)」で国土交通大臣賞を受賞。西川材がふんだんに使用された一室では、定期的に近隣地区在住の作家による展示販売会を実施している。

 3月には、ユネスコの無形文化遺産に登録された細川紙の正会員として工房を運営している手漉き和紙職人の谷野裕子さんが、昨年9月には純飯能焼き窯元・破草鞋窯の岸道生さんと岸やよいさんが作品の展示販売会を行った。

 寄付はその2回分の収益金の一部である7万円を充てたもの。同社では昨年も同基金へ寄付金10万円を送っている。

 加藤専務は弟の雅英部長、母親の繁子さんと共に大久保市長の元を訪れ、加藤専務が「自宅内でこのような展示会を開いたりすることで、少しでも快適な空間を多くの方に知って頂くと同時に、西川材の良さもご案内出来たら。今回の寄付金は、ぜひ西川材ために有意義にお使い頂けたら」と寄付金を手渡した。

 大久保市長は「日頃から西川材の普及・繁栄のためにご尽力頂き、感謝申し上げる。もう1回の最盛を願っているところ。木の良さを若い世代にももっと知ってもらいたい」と話した。

 同基金は、飯能の「森林」に関する取り組みに活用しており、自治会などが行う森づくり事業、緑化事業に対し補助金を交付している。