新井市長と表彰状を手にする岩澤さん(右)

新井市長と表彰状を手にする岩澤さん(右)

 飯能市の行政相談委員を務める飯能市矢颪の岩澤義廣さん(73)が、令和4年度総務大臣表彰を受賞した。岩澤さんは埼玉県職員を退職後、市の推薦を受け平成23年4月に総務大臣から行政相談委員の委嘱を受け、以来6期12年にわたって、市民からのさまざまな相談に応じてきた。11日には飯能市役所を訪ね、新井重治市長に受賞を報告した。

 行政相談委員は、地域住民の相談役として総務大臣から委嘱を受けた地域の有識者で、全国で約5000人が活動。全市区町村に1人以上配置され、飯能市には2人配置。市民からの行政活動全般に関する苦情や相談に無償で応じ、相談者への助言や関係機関に対する改善の申し入れなどを行っている。

 岩澤さんは、毎月第3水曜日に市総合福祉センターを会場に行われている「市民よろず相談」の中で市民からの行政相談に応えているほか、駿河台大学での出前教室、また、毎年10月の行政相談週間に合わせて出張相談会を開くなどの活動を行っている。

 市民からの相談内容は、年金、医療、保険、福祉、登記、税金といった国の制度に関するものをはじめ、道路の危険個所、ご近所トラブルなどさまざま。

 飯能市では生活に身近な相談が多く、県道や市道などの危険個所の改善などについては、実際に現場を確認して担当部署に申し入れるなどの取り組みも行っており、「市民からの相談を受け、改善することができ、喜んで頂けた時がやりがい」と話す。

 平成31年4月には、川越ブロック行政相談研究協議会副会長、埼玉行政相談委員協議会理事に就任、昨年4月からは近隣4市による奥武蔵行政相談実務研究会の会長も努める。これまでに総務省関東管区行政評価局長感謝状、同表彰を受けている。

 今回の総務大臣表彰は、昨年、行政相談委員制度が発足から60周年を迎えたのを機に、今年6月30日に新宿区の京王プラザホテルで開催された「行政相談委員制度60周年記念式典」の席上で受賞したもの。10年以上委員を務め、業績が特に顕著な行政相談委員として高い評価を受けた。

 市役所で報告を受けた新井市長は受賞を祝福し、「行政相談委員は市民の相談に寄り添い、市民の力になる重要な役割。岩澤さんには、経験、知見を生かして長年にわたり務めて頂いている。大変なご苦労があると思うが、今後も引き続きご活躍頂きたい」と述べた。

 岩澤さんは「今回の受賞は市の方々をはじめ、多くの皆様のご指導の賜物」と感謝。「これからも一生懸命やっていきたい。行政相談委員制度については、あまり市民の方に知られていない。多くの方に知って頂き、困りごとがあれば、気軽に相談会場に足を運んで頂きたい」と話した。