大塚氏囲み「新緑の集い」 9区支持者が一堂に

ウクライナ危機への対処などについて語る大塚氏

 埼玉9区(飯能・日高・狭山・入間市、毛呂山・越生町)選出の大塚拓衆議院議員(自民)の政治資金パーティー「新緑の集い」が22日、ホテル・ヘリテイジ飯能で開かれ、飯能・日高など4市2町から多くの支持者が出席し、大塚氏と妻で参議院議員の丸川珠代氏を囲んだ。

 元衆議院議員の大野松茂氏を代表に9区の首長、県議、市町議員、自民党支部役員など62人が発起人を務め、財務副大臣、内閣府副大臣、自民党国防部会長などを歴任し、現在、衆議院安全保障委員長を務める大塚氏の一層の活躍にエールを送った。

 集いは、飯能市の内沼博史県議が司会を務め、自民党県連幹事長を務める日高市の小谷野五雄県議が開会挨拶。

 その後、発起人紹介、発起人代表の大野氏、参議院議員の関口昌一氏、古川俊治氏(いずれも自民)の挨拶、9区の首長、県議、市議会議長の紹介、自民党埼玉県支部連合会長を務める衆議院議員・柴山昌彦氏、公明党埼玉県本部副代表の参議院議員・矢倉克夫氏の挨拶、さらに、岸田文雄内閣総理大臣からのビデオメッセージを上映などが行われた。

 発起人代表の大野氏は、「大塚氏は昨年秋の総選挙で5回目の当選を果たし、早速、衆議院の重職に就いている。皆様のお力に心から感謝申し上げる。コロナが依然として続き、ウクライナの問題など新たな課題が山積する中、自公が連携し、我が国や世界の発展に貢献していくために力を尽くしている。これから迎える参院選も大変重要。ぜひ皆様のご理解を賜りたい」。

 自民党埼玉県支部連合会長の柴山氏は「大塚氏は国防、科学技術、法務、外交、経済問題などさまざまな場面で大変活躍をされている。また、丸川氏も厚生労働分野、スポーツ分野など大切な仕事をされ、私はほぼ毎日のように2人とご一緒している。お2人なくして自民党の重要な会議は成立しない。この集いをきっかけに2人の活動、地域への貢献が1人でも多くの方にしっかりと伝わるようぜひお願いしたい」と呼びかけた。

 岸田総理からのビデオメッセージでは、「大塚先生は党の国防部会長を務め、現在は衆議院の安全保障委員長を務め、党内屈指の安全保障の専門家。国防のみならず、経済、金融など幅広い分野に精通した自民党が誇る次世代のエースの一人。地域の皆様にはもちろん、我が党、我が国の今後に欠かすことが出来ない存在。特にウクライナ危機で世界の安全保障環境が一層厳しさを増す中、ますますご活躍頂かなければならない」との挨拶が上映されると、会場は大きな拍手に包まれた。

 満を持して登壇した大塚氏は、「昨年10月の総選挙では、皆様の力強いお支えで5回目の当選を果たすことができた。また、総裁選では小谷野県連幹事長と密に連携を取りながら、この国の舵取りをして頂くのは岸田総理がベストだと確信を持ち、応援をさせて頂いた」と報告。

 「私が政界を目指そうと志したのは大学生の時。自民党が政権から滑り落ちていたことがあり、その時、国際交渉などでそれまで自民政権が守っていたものが崩れるのを目の当たりにし、国際政治を勉強しなければならないと思うようになった。当時、冷戦が終わり、米国一極で平和が訪れたという論調が世界を占めていたが、将来は中国を中心に世界が荒れ、日本も大きな影響を受けることになると思った」と回顧。

 「当時思っていた状況に近づいてきたと感じ、安全保障に力を注いできた中、2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が起きた。これまで国際社会が共有していると思っていた秩序、人権、国家の主権といったものが崩れ去りつつある。これをどこで喰い止めることができるか。2月24日を契機に180度、日本の対応政策を転換した。西側の国々と足並みを揃えていかないと、次に東アジアで何かが起きた時に取るべき手段がなくなってしまう。世界の秩序を守るために、日本が先頭集団となって頑張る必要がある」。

 また、この日は日米首脳会談のため米国のバイデン大統領が来日したこともあり、「貿易交渉やウクライナ危機への対処を日本は腹をくくってやっている。今、日本の意見が米国にもしっかりと通る状況になっている。安全保障の問題、手遅れになることのないよう、しっかりと対処していく」などと語った。

 最後に妻の丸川氏が夫への支援に感謝し「選挙では本当にお世話になり、おかげさまで、安全保障委員長という一番なりたかった仕事の一つに就くことができた。ウクライナ侵攻が起きてからというもの、夜中まで海外状況をチェックし、具体的にどうすべきかを常に考えている。私は、日本の将来の安全保障を任せるのはこの人しかいないと思っている。これからもどうか大塚拓をお支え頂きたい」と頭を下げた。