クリメン 県新商品アワード金賞「くり甘酒」 特産栗で地域おこし

県新商品アワード金賞「くり甘酒」(中)と、新商品の「くり抹茶甘酒」(右)、「さやまっ茶甘酒」

 日高市特産の栗を使った地域活性化に取り組むクリメン(武蔵台、今井小次郎代表)は、昨年商品化し埼玉県新商品アワード2021で金賞を受賞した「くり甘酒」の新たなラインナップとして、利平栗と狭山茶の抹茶をコラボした「くり抹茶甘酒」、また、狭山茶の抹茶のみを使った「さやまっ茶甘酒」を商品化した。

 新茶の季節に合わせ、「地域の魅力を生かした商品。ぜひ味わって頂きたい」とPRしている。

 日高市は埼玉県随一の栗の産地だが、生栗として収穫時期のわずかな期間にしか出回らず、皮むきが大変、保存の難しさなどもあって、広く普及させるためには加工品の研究が課題となっていた。

 クリメンは、地域の魅力を発信し、特産の栗をもっと気軽にいつでも食べられるよう、魅力的な加工品として消費者に届けることを掲げ、これまでに栗のリキュールやケーキ、ハーブティーなどの商品を企画し販売してきた。

 昨年は、栗と米麹のみを発酵させ、まろやかでコクのある甘酒に仕上げた「くり甘酒」を商品化。魅力ある商品を発掘し国内外へ発信し「埼玉ブランド」を確立する埼玉県物産観光協会の埼玉県新商品アワード2021で金賞を受賞した。

 これまでは栗の生産時期に合わせて加工を行うことが多かったが、保存技術を磨き、通年を通して栗を取り扱うことができるようになり、新茶の季節に合わせ、日高市のもう一つの特産品となる狭山茶の抹茶と利平栗を使った「くり抹茶甘酒」、また、狭山茶の抹茶の風味を前面に出した「さやまっ茶甘酒」を商品化した。

 栗と狭山茶をコラボさせたくり抹茶甘酒は、栗の甘み、抹茶のほろ苦さと香りを米麹が引き立て、奥深い味わいに仕上がったという。

 クリメン代表の今井さんは「日本三大茶の一つとなる狭山茶は重厚な香味や甘み、コクが特徴で、ほぼ地産地消のため希少性が高い。埼玉県が全国生産量1位を誇る栗の王様・利平栗と、狭山茶をブレンドして作られたくり抹茶甘酒は、地域の魅力を最大限に活かした商品。ぜひ多くの人にご堪能頂きたい」と話している。

 「くり甘酒」「くり抹茶甘酒」「さやまっ茶甘酒」はいずれも瓶詰で140ミリリットル入り330円(税込)。21日、22日に狭山市駅西口市民広場で開催される「SAINOKUNI MARCHE」に出店して販売し、その後、日高市女影のクリメンショップ女影(ワンストップショップ十一屋内)でも販売を開始し、在庫が十分に確保出来次第、あぐれっしゅ日高中央(猿田)、観光情報物産館YOT-TOKO(所沢市)などでも販売する。