飯能看護専門校 看護の道志し、102人が入学

入学式に出席した新入生たち

 飯能市下加治の飯能看護専門学校(増島宏徳校長)で8日、令和4年度入学式が挙行され、新入生102人(准看護科第41回生53人、高等看護科第37回生49人)が看護師への一歩を踏み出した。

 同校講堂で行われた式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小し、新入生、職員、在校生代表のみが出席。新入生紹介、校長挨拶、在校生歓迎のことば、新入生誓いのことば、花束贈呈が行われた。

 新型コロナ感染拡大で医療従事者の役割が増す中、増島校長は、「看護師というのは、人の命と直接向き合う崇高な職業。優しく、心から看病するという気持ちで患者に接し、適切な看護を行って欲しい。新型コロナがまん延する中、最も活躍しているのが医療機関の方々。特に患者は一番身近で寄り添ってくれる看護師に感謝している。皆さんがこれから勉強する際、その先には患者がいるという思いを常に持って励んで欲しい」と激励。

 新入生を代表し、准看護科の内野雄哉さんは「同じ志を持った仲間と共に新たな世界に一歩を踏み出し、期待と不安に胸を膨らませている。それぞれが思い描く看護師像の実現に向け、困難に直面することもあると思うが、前を向き、仲間たちと支え合い、励まし合いながら、信念を持ち前進したい。先生や先輩方の指導を得て、専門知識と技術を習得し実践力を身に付けたい」。

 高等看護科の中野麻美さんは「私たちは准看護科で学ぶ中で、看護の喜びや厳しさを実感するとともに、看護に対するそれぞれの思いを抱き、さらに学びたいと高等看護科へ進学した。家庭や仕事と両立しながらの学業であり、学校生活で難しい場面に直面することもあると思うが、学ぶこと一つひとつがこれから出会う患者さんのためになることを認識し、十分に学び、実践し、考えることのできる看護師になれるよう努めたい」と抱負を語った。