日高市の谷ケ﨑照雄市長は、24日開会の日高市議会(大澤博行議長)3月定例会へ令和4年度当初予算案を提出する。一般会計の歳入歳出予算規模は187億9000万円で前年度当初と比べ8億5000万円(4・3%)の減額。

 重点施策の柱として、①誰もが活躍し続けられる労働環境と仕事をつくる「活躍支援・雇用の創出」②魅力を活用したにぎわいと新たなひとの流れをつくる「移住・定住の促進」③子どもの笑顔があふれるまちをつくる「子育て支援」④安心して住み続けられるまちをつくる「生活環境の充実」⑤健康で生き生きと幸せに暮らすことができる「健幸のまちづくり」──の5つを掲げた。

 柱に沿った主な重点施策は、①「活躍支援・雇用の創出」では、林業振興事業として、ゼロカーボンシティ実現に向け森林環境譲与税を財源として林道の維持管理を行うほか、林道沿いの土地所有者と森林整備協定を締結し、二酸化炭素の吸収源となる森林整備を行う。市内で伐採した木材でベンチを作成して公共施設に設置するとともに、人材育成、担い手確保に向けた取り組みを進める。

 高萩北部土地区画整理事業として、高萩北部にある旭ヶ丘松の台地区で計画されている組合施行による産業系土地区画整理事業への行政手続等の支援を行う。同事業の令和4年度の主な内容は組合設立準備、都市計画の変更、環境影響評価の実施、施行地区内から地区外へ通じる通学路拡幅のための用地購入・物件補償。

 ②「移住・定住の促進」では、移住定住促進事業として、市PR動画の鉄道の駅売店ビジョンでの放映、イベント会場でのPR活動、新規補助・支援として移住検討者移動支援金、移住者運転技術向上講習支援金、テレワーク活用移住者支援金、子育て世帯移住促進家賃補助金を実施。

 居住誘導促進事業として、コンパクトシティの形成を目指す立地適正化計画を推進するとともに、子育て世代の定住化及び定住人口増を図るため、「子育てファミリーウエルカム補助金」を交付、15歳未満の子どもがいる世帯で40歳未満の人が市内の居住誘導区域内等に住居を取得し同補助金の交付要件を満たした場合に最大60万円の補助を行う。

 ③「子育て支援」では、子ども医療費支給事業の拡充として、医療機関等の窓口で医療費の支払いが不要となる現物給付方式の対象地域を、令和4年10月から県内全域に拡大する。

 安心出産支援事業として、産婦の健康診査費を助成する産婦健康診査を開始するほか、心身のケアや育児サポートが必要な産婦を助産師が支援する産後ケアを開始する。

 英語教育推進事業として、英語検定3級以上の合格率向上のため、中学3年生を対象とした受験対策講座を開設し、筆記試験・面接試験に向けた受験指導を行うほか、英検受験の手数料を負担する。

 海外留学疑似体験事業として、英語でのコミュニケーションへの興味関心を高め、学習意欲の向上や国際的な視点を育むことを目的に、海外留学中に想定される様々な場面を疑似的に体験する留学体験1DAYツアーを行う。

 ④「生活環境の充実」では、災害対応事業として、豪雨による浸水被害などを未然に防ぐため、市民が自由に土のうを取り出せる「土のうステーション」を高麗公民館、新高萩公民館に新設する。また、大規模災害に備え、避難所などで必要となる備品や消耗品のうち、消費期限や使用期限を迎える食料品や衛生用品の入れ替えを行う。

高麗川駅東口開設事業として、市の中心であり鉄道交通の主要玄関口であるJR高麗川駅東口の早期開設に向け、鉄道事業者との協議・調整を進め、令和4年度は自由通路整備及び駅舎整備に関する施行協定の締結や工事着工に向けた協議、自由通路の用地取得を行う。

 新高萩公民館建設事業として、市内6公民館のうち最も古い高萩公民館と隣接する高萩出張所の老朽化に伴い、出張所機能を併せ持つ公民館建設を進める。高萩小学校敷地内(校庭東側)に建設工事を進め、今年10月に利用開始予定。

 市民プール維持管理事業として、老朽化した市民プールを改修し、市内の子どもたちの体力向上が図れ、楽しめる施設として整備するとともに、公共施設再編計画に基づき、高麗川小・中学校のプールを市民プールへ集約するための工事を進め、今年6月に利用開始予定。

 ⑤「健幸のまちづくり」では、健幸ポイント事業として、令和3年11月に行った健幸のまち宣言の趣旨にのっとり、宣言に基づく6項目(運動、休養、体のチェック、食事、コミュニケーション、社会参加)について健康状態・生活習慣を確認したり、日々のウォーキングや市主催の関連事業への参加を通じて健幸ポイントを貯め、100ポイントに達した人に賞品を贈呈する。

 スポーツ教室・大会開催事業として、市民の心身の健康保持・健康増進、世代間交流、まちの活性化を目的にスポーツ教室や大会を行うもので、令和4年度は、スポーツ教室のほか、日高かわせみの里ツーデーウオークやペタンク大会、ラケットテニス大会を開催する

 このほか、ゼロカーボンシティ実現に向けた事業として、地球温暖化対策に関する意識と知識を高めるための研修や出前講座の実施、市内事業者への地球温暖化対策実態調査の実施、集団資源回収の推進、家庭系剪定枝チップ化などを行う。

 また、市内の各行政区から要望のあった市民生活に直結する身近な課題に対する「地域からの要望に対応した事業」として、交通安全施設の整備、舗装修繕、側溝整備などの市道整備、河川・水路の整備などを行うとしている。