感謝状を手にする右から栁さん、江原さん。左は松崎署長

感謝状を手にする右から栁さん、江原さん。左は松崎署長

 飯能市川寺の西武池袋線踏切内で倒れていた高齢男性を、他の通行人と協力して踏切の外に運び出し、人命救助に貢献したとして、飯能署(松崎直樹署長)は18日、飯能市美杉台の会社員・江原洋(えばらひろし)さん(37)と同市前ケ貫の栁翔(やなぎしょう)さん(37)の2人に感謝状を贈った。

 江原さんと栁さんは中学時代の同級生。昨年12月29日午後11時20分頃、2人は江原さんが運転する車で外出した帰りに川寺の踏切を通った際、踏切内で高齢男性が倒れているのを見つけた。

 「このままでは電車にはねられてしまう」と、2人は近くに車を停めて踏切に駆けつけ、すぐに江原さんは119番に電話をかけ、栁さんは現場を通りかかった別の男性と一緒に、高齢男性に「大丈夫ですか」と声をかけた。

 高齢男性ははじめ、身動きせず呼び掛けにも応じなかったが、何度か声をかけ続けると、声を上げ、体を動かしたという。そうこうしているうちに踏切の警報機が鳴り始めたので、3人で協力して高齢男性を担ぎ、踏切の外の安全な場所へと運び出した。

 高齢男性は次第に意識がはっきりし、会話ができる状態となり、江原さんと栁さんは救急車が来るまで付き添い、無事救急隊へと引き渡した。その後の飯能署の調べで、高齢男性は酔って踏切内で寝てしまったことが分かった。

 飯能署は、発見や対処が遅ければ電車にはねられていた危険があったとして、江原さんと栁さんへ感謝状を贈ることに。もう1人の協力者の男性については、高齢男性の無事を確認した後、すぐに現場を立ち去ったため、名前が分からず、同署はこの男性にも感謝状を贈りたいとして行方を探しているという。

 署長室で2人に感謝状を贈呈した松崎署長は「江原さん、栁さんには踏切内に倒れていた高齢男性を勇敢にも救助して頂き、事故を未然に防いでいただいたことに感謝申し上げる。また、お二人と共に救助に携わり現場を立ち去った方にも感謝状を贈呈したいと考えている」と述べた。

 江原さんは「救急車を待つ間、(高齢男性が)“明日、息子と孫が来るんだ”と嬉しそうに話していた。助けることができて良かった」。栁さんは「たまたま現場を通りかかっただけだが、無事で良かった。3人で協力することができたので、もう1人の協力者の方にもお会いしたかった」と話した。