年末年始の安全安心守る 特別警戒・冬の交通事故防止運動

出発式で点検を受ける署員たち

 年末年始を迎え、犯罪や交通事故の防止を図ることを目的に「令和3年年末年始特別警戒・冬の交通事故防止運動」出発式が2日、飯能署で実施され、署員たちが管内の安全・安心を守るため士気を高めた。

 昨年の出発式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、2年ぶりの実施。以前は交通安全関係団体など多数が参加したが、今年は感染拡大防止のため規模を縮小。署員に加え、飯能市のマスコットキャラクター「夢馬」、日高市の「くりっかー」「くりっぴー」が参加した。

 特別警戒の腕章をつけ、屋外に整列した署員たちははじめに、通常点検を行い、松崎直樹署長を前に手帳、警棒、手錠などの装備品を確認。

 訓示を行った松崎署長は「師走の時期は犯罪と交通事故が多発する傾向にある。強盗、侵入窃盗、ひったくり、車上狙い、子どもや女性を狙った犯罪、特殊詐欺など、あらゆる犯罪の予防と検挙に努めたい。また、飲酒の機会が増える。飲酒運転の撲滅、死亡交通事故の抑止に一丸となり、地域の安全安心を守っていきたい」と鼓舞。

 続いて生活安全課の渡来恭佳巡査が安全宣言を行い「私たち署員一同は、安全で安心して暮らせるまちづくりのために、尊い命を奪ってしまう交通事故、高齢者を狙った振り込め詐欺、子どもに対する声掛けなど、犯罪被害の防止に向け全力を尽くすことを誓います」と力強く述べた。

 終了後、署員たちは徒歩部隊、白バイ、パトカーの順に署を出発し、管内の巡回にあたった。

 冬の交通事故防止運動は14日まで実施され、県内では「横断歩道における歩行者優先の徹底~ドライバーによる歩行者への思いやりと歩行者による横断(ハンドサイン)の意思表示~」「夕暮れ時と夜間における歩行者・自転車の交通事故防止」「飲酒運転の根絶及び危険運転等の防止」を重点項目に掲げている。

 年末年始特別警戒取り締まり期間は15日から1月3日まで。