高麗駐在所が新築移転 地域の安心安全守る

開所式に出席した松崎署長(下段中央)や関係者。前列右端が増田巡査長、後列右端が竹村相談員

 新築移転した日高市武蔵台の高麗駐在所の開所式が24日に行われた。こま武蔵台ショッピングセンター近くにあった旧駐在所は開所から44年が経過、施設の老朽化により西へ約270メートル移転した場所へ建て替えとなり、今月11日に運用を開始した。

 旧駐在所は昭和52年11月、東急こま武蔵台団地が造成された際に建設され、東急から当時の日高町に建物が寄贈されて以来、地区内の安全と安心を守り続けてきたが、老朽化が目立っていた。

 新しい駐在所の所在地は、武蔵台1丁目16番3号。建物は木造2階建てで、1階は地域住民の通報や相談に対応する事務室、裏手が居住スペースとなっている。

 開所式には飯能署の松崎直樹署長をはじめ、地元自治会や施工業者、高麗駐在所連絡協議会などの関係者が出席。

 新駐在所の建設に尽力した功労者として、前こま武蔵台自治会長の柳沢弘二さん、施工業者の関根施工所(関根和輝取締役)に松崎署長から感謝状が贈呈された。

 松崎署長は関係者に感謝を述べ、44年前に開所した駐在所の経緯を振り返り、「近年、高麗駐在所の担当地区の刑法犯の認知件数は、令和元年中は10件、昨年は8件、今年は10月末までで7件と減少傾向にあるが、今後もより一層、治安維持向上のため、駐在所勤務員はもとより署員一丸となって地区の安全と安心の確保に努めていきたい」と挨拶した。

 続いて勤務員の増田秀(ひいず)巡査長、竹村安生相談員の紹介が行われ、開所に伴い11日に着任した増田巡査長(38)は、「駐在所の近くには武蔵台小・中学校が並んでおり、見守り隊の方たちと連携しながら、子どもたち、そして地域の皆さんの安心安全を守っていきたい」と話した。