小山署長から表彰を受ける佐藤さん、息子の晴琉くん

小山署長から表彰を受ける佐藤さん、息子の晴琉くん

 郵便配達中、飯能市岩沢地内で発生した車両火災にいち早く気づき、迅速な初期消火活動を行って被害を最小限に食い止めたとして、埼玉西部消防局飯能日高消防署(小山幸一署長)は11日、郵便局員の佐藤元治さん(46)=入間市野田=に消防協力者表彰を贈った。

 佐藤さんは今年4月21日昼過ぎ、岩沢地内を郵便配達中、辺りに白煙が漂っているのに気付き、煙の出どころを調べてみると、民家に駐車してあった軽貨物自動車のダッシュボード付近から火が出ているのを発見。

 すぐに民家のインターホンを鳴らして家主に知らせると、住人2人と一緒にバケツリレーを行い、火を消し止めた。その後、住人が119番通報したのを見届けた佐藤さんは、そのまま仕事に戻ったという。

 駆け付けた消防隊が住人から事情を聞き、同署は佐藤さんを消防協力者として表彰することに。コロナ禍のためなかなか表彰式を行うことができなかったが、感染状況が落ち着いたことから、秋の火災予防運動期間に合わせ、佐藤さんを署長室に招いた。

 佐藤さんは消防車が大好きという息子の晴琉(はる)くん(5)を連れて表彰式に出席。表彰後には親子で消防車を見学した。

 佐藤さんに表彰状を手渡した小山署長は「周囲に住宅も多く、発見や初期消火が遅れていたら被害が拡大する可能性があった。佐藤さんはいち早く異変に気付き、すぐさま住人に知らせ、バケツリレーで初期消火を行って頂き、被害を最小限に食い止めて頂いた」と感謝を述べた。

 火災現場に遭遇したのは初めてという佐藤さん。「白い煙が立ち込めていたので、近づいてみたら車の中から火が見えた。家の人と一緒にバケツで水を汲んで運び、10回くらい水をかけたところで火がおさまった。早く消さないと大変だと思い、無我夢中だった」と振り返り、「自分が表彰を受けるとは思いもよらなかった。仕事柄、地域を回っているので、何か異変があったり、困っている人がいたら力になれたら」と話した。