七福神のイラストなどがデザインされた御朱印用の2種類の色紙

七福神のイラストなどがデザインされた御朱印用の2種類の色紙

 コロナ禍で不安な日々が続く中、七福神や身体堅固・厄疫退散にゆかりのある寺社を巡り、健康で安らぎのある日々を送って欲しいと、飯能・日高の9寺社による「霊峰二山飯能七福神」が発足した。今月23日午後2時から、飯能市南の子の権現・天龍寺で発足式が執り行われる。

 参拝者が御朱印を集めるためのオリジナルの色紙や納経帳の制作などを進めており、年明け1月8日から14日までを初詣期間として広く参拝を呼びかける。

 霊峰二山飯能七福神は、福を招く七福神を祀る▽廣渡寺(恵比寿、飯能市八幡町・平山暢昭住職)▽心應寺(弁財天、飯能市原町・長澤良晃住職)▽瀧泉寺(寿老人、日高市横手・高橋祥雲住職)▽長念寺(毘沙門天、飯能市白子・大河原隆道住職)▽興徳寺(福禄寿、飯能市井上・大杉芳功住職)▽法光寺(布袋尊、飯能市坂石町分・大野文敬住職)▽秩父御嶽神社(大黒天、飯能市坂石・鴨下清司宮司)の7寺社に、足腰守護・身体堅固の御利益で知られる子の権現・天龍寺(飯能市南・安藤亮伸住職)、牛頭天王を祀り厄疫退散で知られる八王子(竹寺)(飯能市南・大野亮弘住職)の2寺を加えた9寺社で構成。

 「昨年から続くコロナ禍により不安で混沌とした状況の中、少しでも心の安らぎを持って頂きたい」と地域の僧侶・神主が神仏や宗派を超えて手を携え、今年3月3日に組織を発足して準備を進めてきた。市や観光協会も協力し、寺社めぐりを通して市内の活性化につながればと期待している。

 参拝した証として、御朱印や墨書きを集めることのできるオリジナルの色紙は、観音開きの特別版と通常版の2種類を準備。親しみやすい七福神のイラストなど、絵心のある関係者がデザインを手掛けた

 観音開きの色紙は、正月に、七福神が乗った宝船の絵に逆から読んでも同じ読みとなる「回文和歌」を書き添えたものを枕の下に置き、歌を3回読み上げて眠ると良い初夢を見ることができるという室町時代からの伝承に基づいて制作。

 色紙を開くと鳳凰がモチーフの宝船に七福神が乗り、9寺社を表す9枚の散華(さんげ)が宝船を囲み、松の小枝をくちばしにくわえた「松喰鶴」、甲羅に藻がたくさん生えた「蓑亀」などの縁起物が描かれた。

 また、回文和歌「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな(長き夜の 遠の睡りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな)」が記され、色紙を閉じると、枕の下に置くのに丁度良いサイズとなっている。

 1月8日から14日までの7日間を初詣期間として各寺社で参拝者を迎えるほか、期間以外は御朱印のみ受け付ける。

 今月23日に天龍寺で行われる発足式では、寺社や宗派の垣根を超え、お祓いの後に法要が始まり、護摩祈祷や大般若経転読などが行われる。

 霊峰二山飯能七福神の会長を務める廣渡寺の平山住職は、「コロナに打ち克ち、平和で健康な日々を取り戻したいとの思いで、各寺社が力を合わせた。自然の中を歩きながらお参り頂き、心の安らぎを持って良い年を迎えて頂きたい。地域の観光や飲食関係の方も苦労されている。観光協会など関係者と連携し、密集を避けながらも多くの方に地域に足を運んでもらうきっかけになれば」と話している。