ナースキャップを受け、決意を新たにする戴帽生

ナースキャップを受け、決意を新たにする戴帽生

 飯能市下加治の飯能看護専門学校(増島宏徳校長)でこのほど、学生が看護の道へ進む決意を新たにする戴帽式が行われた。

 准看護科第40回生50人が増島校長からナースキャップを受け取り、誇りと自覚を胸に精進を誓った。

 戴帽式とは、看護学校入学後一定期間、看護の基礎を履修した学生たちが、新たな決意を持って看護を職業として選んでいく一つの区切りとして行われる儀式。

 発祥は、西欧で修道女がイバラの冠を被って一生神に仕える誓いを立てたことに由来すると言われる。日本では大正9年に聖路加病院に高等看護婦学校が発足した時から行われているが、広く行われるようになったのは戦後からという。

 式典は、新型コロナウイルス対策として出席者を絞り、在校生代表や学校関係者らが見守る中、厳かに行われた。

 増島校長が壇上で生徒一人ひとりにナースキャップを手渡し、「新型コロナに罹って入院した患者さんが口々に言うのが、『医療関係者、特に看護師さんに手厚い看護をしてもらい、寄り添う言葉や態度に癒された』ということ。皆さんは学問ももちろん必要だが、根底には、患者さんたちに寄り添って癒すという心を持っていて頂きたい。これをいつも念頭に入れ、優しい心をいつも忘れず看護学を学んでいってほしい」などと激励。

 上級生となる准看護科2年の中村光伸さんが戴帽生に祝福の言葉を贈った。

 戴帽生を代表して村田渓祐さんは、「看護の世界は出会いと別れの連続。その過程の中で一人の患者様と向き合い信頼関係を築き、かけがえのない時間を一緒に過ごした患者様からの言葉は温かく、それが看護の最大のやりがい。これはまさに、ナイチンゲールの『犠牲なき献身こそ真の奉仕』であり、その精神を胸に込めて私たち一同、実習に臨む」と誓った。

 その後、「灯火の儀」が厳かに行われ、真新しいナースキャップを被った戴帽生がロウソクに火を灯し、壇上に整列。

 例年、看護の心構えを説いた「ナイチンゲール誓詞」を斉唱するが、コロナ対策として今年も昨年同様、事前に録音した音声を流し、それぞれが決意を胸に刻んだ。