交換した記念品を手にするペッカ駐日大使と新井市長

交換した記念品を手にするペッカ駐日大使と新井市長

 トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(以下、あけぼの公園)やメッツァ、奥武蔵創造学園など、フィンランドの文化や教育を積極的に取り入れている飯能市に12日、ペッカ・オルパナ駐日フィンランド大使らが訪れ、新井重治市長の表敬訪問や公共施設の視察を行った。

 新市長就任に伴うもので、歓談や記念品交換を通じて、改めて友好関係の推進を約束した。

 飯能市とフィンランドの交流は、1997年に開園したあけぼの公園に始まり、その後、宮沢湖への北欧のライフスタイルを体験できるメッツァビレッジが2018年11月、ムーミンの物語を追体験できるムーミンバレーパークが2019年3月にオープン。

 また、教育分野では2019年に開校した施設隣接型小中一貫校の奥武蔵創造学園で、フィンランドの教育から学ぶ新たな学校づくりに取り組んでいる。

 この間、多くのフィンランド関係者が市を訪れ、友好関係を築いており、日本とフィンランドが外交関係を結んで100周年を迎えた2019年には飯能市国際交流協会(中里明宏会長)の中に飯能市フィンランド協会(和泉由紀夫会長)が設立し、ペッカ駐日大使が名誉会長に就任。フィンランドの優れた取り組みを市内に広め、心豊かな地域づくりを推進する活動に取り組んでいる。

 今回、市長を表敬訪問したのは、ペッカ駐日大使、フィンランドセンターのアンナ‐マリア・ウィルヤネン所長、大使館商務部のキンモ・オユヴァ代表、在日フィンランド商工会議所のアンティ・クンナス専務理事、ムーミン物語のロバート・ハースト会長。

 市役所では、新井市長をはじめ、中村力教育長、国際交流協会の中里会長、フィンランド協会の和泉会長、新野豊次副会長らが迎えた。

 ペッカ駐日大使は、市長就任を祝うとともに「フィンランドと日本は大変深い友好関係を築いており、その大切な核となる部分が飯能市であると認識している。メッツァビレッジやムーミンバレーパークはフィンランドや北欧のイメージを発信する重要な場所であり、さらに有効活用することで市民にとってもより良い場所になり、互いの協力関係をさらに強化できるのでは」などと述べた。

 新井市長は一行を歓迎し、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園の開園を契機に市民の間に北欧への親近感が醸成した経緯を振り返り、「フィンランドは国土の約78%を森林が占め、“森と湖の国”と呼ばれる大変美しい国。飯能市も首都圏でありながら市域の約75%が森林であり、美しい清流や湖を有する豊かな自然に恵まれたまちであり、色々な点で共通点がある。また、メッツァオープン後は大変多くの人が訪れ、市民の間でもよりフィンランドへの関心が高まっている。そのような中で本日お越し頂いたのは大変光栄なことで、今後、市の発展に繋がるものと思っている」と話し、笑顔で「肘タッチ」を交わした。

 記念品交換では、新井市長から地元の西川材で作られたランプ、ペッカ駐日大使からはフィンランド独立100周年を記念して作られた鳥の形のガラス細工などがそれぞれ手渡され、その後、市長の案内を受け、あけぼの公園、市立図書館、子ども図書館などの施設を視察した。