カシノナガキクイムシ(県ホームページから)

カシノナガキクイムシ(県ホームページから)

 主にコナラやミズナラ、カシ類に穿孔し、樹木の枯死を引き起こす「カシノナガキクイムシ」による被害が飯能市や入間市など県内で確認されている。

 被害木は倒れたり、枝が落下してくる危険性があるため、飯能市はホームページを通じて市民に注意を呼び掛けている。県の「ナラ枯れ情報カード」を用い、被害木の情報も求めている。

 県発行のパンフ「ナラ枯れの被害からまもるために」によると、ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシという体長5ミリほどの虫がナラ類やシイ・カシ類の樹木に穿入し、木を枯らしてしまうこと。

 穿入し、カシノナガキクイムシの体に付着したカビの一種であるナラ菌が樹木に感染し、繁殖することで、水を吸い上げる機能が阻害され、最終的に枯れる。

 埼玉県内で初めてカシノナガキクイムシによるコナラへの被害が確認されたのは、令和元年9月5日の新座市。

 今年8月18日現在、新座市のほか、飯能市、入間市、狭山市、川越市、所沢市、さいたま市、川口市などでも被害が確認されている。飯能市で初めてナラ枯れ被害が確認されたのは、令和2年という。

 被害を受ける樹種は、コナラ属のミズナラ、コナラ、ウバメガシ、クヌギ、アベマキ、カシワ、イチイガシ、アカガシ、アラカシ、ウラジロガシ、シラカシ。シイ属のスダジイ、ツブラジイ。マテバシイ属のマテバシイ。クリ属のクリ。

 中では、ミズナラとコナラの被害が多発している。ただ、穿孔されても、全ての樹木が枯れるわけではないという。

 防除方法としては、被害木を伐倒し、ビニールで被覆し、くん蒸薬剤で処理、殺虫するか、立木のまま樹幹にドリルで穴を開けて、薬剤を注入する。

 予防方法としては、健全な樹木に殺菌剤を注入するか、樹幹にビニールなどの被覆材を巻き付け、カシノナガキクイムシの穿入などを防ぐやり方がある。

 かつて、ナラ林は定期的に伐採されていたが、現在は放置され、高齢化・大径木化している。こうしたナラ林はカシノナガキクイムシにとって繁殖しやすい状況となり、被害が拡大しているといわれる。

 「木の根元に木くず(フラス)が落ちている」「幹に直径約1・5~2ミリの穴がたくさん開いている」「梅雨明け後から晩夏に急に枯れた」「葉が赤褐色や茶色に変色し、落葉しない」などが、ナラ枯れ被害木の特徴。

 被害木などを通報するナラ枯れ情報カードは飯能市のホームページからダウンロードできる。URLは、https://www.city.hanno.lg.jp/article/detail/5570

 カードには所在地、枯れが確認できた日、樹種(クヌギ、コナラ、クリ、シイ、カシ、ミズナラ、その他)、穿孔の有無、穿孔からのフラスの有無、被害木の本数、連絡先などを記載、市森林づくり推進課へファクス(974・6737)等で送る。情報は埼玉県等の関係機関と共有するという。

 問い合わせは、市産業環境部森林づくり推進課(978・5061)へ。