老朽化施設を新設・改修 工事請負契約締結の議案提出

現在の高萩公民館

 日高市は、老朽化した高萩公民館・高萩出張所を高萩小学校校庭東側に移転し複合施設として建設する「新高萩公民館建設工事」、同じく老朽化した市民プールのリニューアル工事を行う「市民プール集約化改修工事」の工事請負契約締結について、市議会に議案を提出した。

 高萩公民館は市内公民館で最も古い昭和48年11月に建設され、老朽化が目立ち、高齢者や障害者の利用がしにくい、駐車場が狭い、また、隣接する高萩出張所も老朽化が進んでいるなどの問題があり、同公民館の南側に位置する高萩小学校、高萩中学校で小中一貫教育が始まり、校舎や体育館、校庭などを一体的に利用していくことが可能となることから、小学校の校庭の一部を活用して公民館と出張所の複合施設を整備することとなった。

 新会館の建設場所は、市道に接する小学校校庭の東側約3000平方メートルで、延床面積は800平方メートルを計画。小学校東側の校門を残し、校庭に200メートルトラックを配置できるように配慮した。

 「地域コミュニティの拠点としての役割」「人にやさしい施設」「地域の防災拠点・避難所としての機能を備えた施設」とのコンセプトに沿って、200人収容可能な多目的ホール、会議室、和室、調理実習機能を持たせた多目的室、屋外への交流広場、35台分の駐車スペースなどを配置する。

 工事請負契約の締結は、一般競争入札により、佐伯工務店(さいたま市)と4億4483万2300円で契約する内容。工期は令和4年7月31日まで。

 市民プールは、昭和53年の竣工から43年が経過し、老朽化が進んでいることから、リニューアル工事を行い、令和4年度からは市民プールとしての利用のほか、高麗川小学校・高麗川中学校のプール授業も実施する。

 現在の50メートルプールを、水深80センチの20メートルプール、水深100センチの25メートルプール、水深110~130センチの50メートルプールの3つに分割し、授業が安全に実施できるよう改修。幼児用プールは、小学校低学年の水に不慣れな児童の授業でも活用できるよう改修する。

 プールサイドは猛暑対策として全面的に遮熱塗装を行い、日除け屋根を設置、プール周囲には遮熱シートを設置する。周囲には目隠しフェンスを設け、北側市道接続部に出入口を設ける。管理棟、男女更衣室・トイレなどは明るく清潔管があるよう、全面的にリニューアルする。

 工事請負契約の締結は、一般競争入札により、島村工業(川島町)と1億8975万円で契約する内容。工期は令和4年5月13日まで。