巾着田 2年連続で花芽刈り取り 日本一のマンジュシャゲ

過去の開花シーズン

 日高市は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、高麗本郷の「巾着田曼珠沙華公園」で9月から10月にかけて開催を予定していた「巾着田曼珠沙華まつり」を中止する。

 また、マンジュシャゲの開花に合わせて人が集まると適切な感染防止に支障が生じ、安全安心の確保が非常に困難になるとして、開花前に花芽を刈り取る。

 刈り取りは昨年に続いて2年連続。

 巾着田曼珠沙華公園は、約3・4ヘクタールに約500万本のマンジュシャゲが咲き、日本一の群生地と称される。開花期間中に開かれる「曼珠沙華まつり」には全国から20万人を超える人々が訪れる。

 新型コロナ感染拡大に伴い、昨年、まつりの中止とともに花芽の刈り取りを実施。今年についても、収束が見込めないとして、飲食や物販の出店をはじめとするまつりの中止を7月に決定。

 群生地については当初、十分な感染症対策を施した上で開花期間中の有料入場を実施する方向で検討を進めてきたが、感染が急拡大する状況を受け、昨年同様に刈り取ることとした。

 ▽市の話

 いまだに新型コロナウイルス感染症が増加し続けている状況を鑑みると、このまま開花期を迎えると適切な感染防止に支障があるとともに、全国からお越しになるお客様や地元住民の皆さんおよび関係スタッフ等の安全安心の確保が非常に困難であると判断し、大変苦渋の決断ではありますが、曼珠沙華まつりの開催中止に併せて、曼珠沙華を刈り込むことにしました」とし、「昨年度に引き続き刈り込むこととなってしまい非常に残念ですが、来年こそは皆さんに楽しんでいただきたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をお願いします。