飯能市で陽性者1日40人 感染拡大、歯止めかからず

飯能市役所

 緊急事態宣言の発令から2週間以上が経過したが、飯能・日高でも新型コロナウイルス感染症の感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。飯能市では15日の新規陽性者が1日あたりの陽性者数の過去最多となる40人に達した。

 また、日高市でも14~16日にいずれも10人を上回る陽性者が確認されている。県は緊急事態措置に基づく協力要請を一部強化しており、緊急事態宣言は9月12日まで延長される見通し。両市は市民に対し、引き続き不要不急の外出・移動の自粛など感染防止策の徹底を呼びかけている。

 12日から16日までの新規感染者は、飯能市は12日5人、13日12人、14日20人、15日40人、16日24人、累計感染者数は668人。日高市は12日1人、13日1人、14日12人、15日13人、16日13人、累計感染者数は406人。

 また、飯能市は13日、原市場福祉センターに勤務する職員1人の感染が確認されたと発表。接触のあった職員等についてはPCR検査を実施。館内の消毒を完了し、業務を継続しているとした。

 県内の感染者が拡大を続けている状況を受け、県は13日に緊急事態措置に基づく協力要請を一部強化。従来の措置に加え、床面積1000平方メートル以上の店舗を対象に、新型コロナ特措法に基づき、フロアごとに来店客らを繁忙期の半分程度となるよう、入場整理の徹底を求める。駐車場の利用も繁忙期の半分程度の台数を目安とし、駐車場整理の徹底も求めた。

 県立高校の夏休み中の部活動について、大会やコンクールに出場する場合を除き活動を週2日以内とし、練習試合は禁止、市町村教委には県立学校に準じた対応を要請し、私立学校にも協力を求めた。

 人の流れを抑制する感染防止策の一環として、飯能市は、飯能河原を中心とした岩根橋から下流の矢久橋までの間を閉鎖。日高市は巾着田内での飲酒、バーベキュー・デイキャンプでの利用を禁止。両市への人出が懸念されたお盆休み中は降雨が続いたこともあり、行楽客の姿はほとんど見られなかった。

 両市は引き続き、不要不急の外出・移動の自粛をはじめ、大人数での飲食を控える、感染防止対策が徹底されていない飲食店の利用を避ける、家でも職場でも基本対策の徹底、特に会話の際はマスク着用を──などと呼びかけている。