新型コロナ 3度目の緊急事態宣言 飯能の感染拡大続く

飯能市役所

 新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している状況を受け、埼玉県で3度目となる緊急事態宣言が発令され、2日から緊急事態措置が始まった。期間は8月31日まで。

 飯能・日高でも感染は拡大傾向にあり、特に飯能市は7月下旬から大幅に感染者が増加し、7月26日に警戒区域の指定を受けていた。今回の緊急事態宣言下では、飲食店などに酒の提供やカラオケの全面停止、営業時間の短縮を求めるなど、制限が強化されている。

 期間中は、飲食店や遊興施設、結婚式場などを対象に、酒類を提供したりカラオケ設備を使用したりする場合は休業を要請し、該当しない場合は営業時間を午前5時から午後8時まで短縮するよう求める。また、90分を超える会食を避け、4人以下または同居家族のみに限定するよう求める。

 イベントを開く場合は、開催時間を午後9時までとし、観客は定員の半分以下か上限5000人とすることを求める。

 事業者に対しては、テレワークを推進して出勤者数の7割削減を目指し、午後8時以降はなるべく従業員に勤務させないよう促す。

 県民には、午後8時以降の外出を自粛するよう要請するとともに、帰省、旅行などの県境をまたぐ移動を控え、感染防止対策が徹底されていない飲食店の利用を避けるよう求める。

 このほか、児童生徒の家庭内感染防止を目的に、子どもたちが家庭での感染防止リーダーとなって家族ぐるみの感染防止対策を実践する取り組みを行うとし、リーフレットを作成して学校を通して家庭に配布するなどとした。

 7月30日の会見で大野元裕知事は「これまでにない感染スピードで全県にわたり感染が拡大しつつある。これまでで最も強く徹底した対応、幅広い協力が必要。新規陽性者をこれ以上増やさないため、皆様の愛する人を守るためのご協力をお願いしたい」などと呼びかけた。