64歳以下、新たな予約停止 ワクチン供給不足、飯能市にも

集団接種会場の一つ、総合福祉センター

 飯能市はこのほど、新型コロナウイルスワクチンの供給量減少に伴う、今後の接種体制について発表した。自治体へのワクチン供給量が減少しているため、64歳以下の新たな接種予約の受付について、停止するなどという内容。

 市によると、飯能地区医師会、同薬剤師会をはじめ、関係機関の協力により、接種体制を整備するとともに、全庁的な応援態勢のもと、これまで順調にワクチン接種を推進してきた。

 65歳以上の希望者に対する接種については、7月5日現在で1回目が70・61%、2回目が41・13%に達しており、希望者への接種は概ね今月末までには完了する見込みとなった。

 次の段階として、市は60歳から64歳までの人、基礎疾患を有する人で接種希望者の申請をした人に、ワクチン接種券を今月12日に発送し、15日から接種予約受付を開始する予定で準備を進めてきた。

 しかし、7月から8月にかけ、全国の自治体へのワクチン供給量が減少、飯能市についても要求量の半分以下になることが分かった。

 このため、今後のワクチン供給量が充足するまでの間、64歳以下の新たな接種予約受付を停止することとした。高齢者接種、2回目接種については行う。

 ただ、ワクチン接種券の発送については、自衛隊東京大規模接種センターや職域接種での接種希望者が一定数いることから、当初の予定どおり、12日に60歳~64歳までの人や基礎疾患を有する人に発送した。

 その後は、10歳台を最初に発送し、50歳台、40歳台、30歳台、20歳台の順に発送する。59歳から12歳までの対象者約4万2000人の接種券は、今月末にはすべての発送を終える。

 市へのワクチン分配量は、7月19日~8月1日、8月2日~15日、16日~29日までの各クールで、それぞれ5箱(5850回分)という。

 ワクチン供給量減少の対応について、市は「現時点でのワクチン供給量の見込みを勘案しますと、現在予約済みの方に対するワクチンを確保し、接種を実施するしか手立てがないところです。このことから、今後の接種予約受付の再開に当たっては、国の動向を注視し、ワクチン供給量の見込みが立ちましたら、接種体制を整え、進めてまいります」としている。