飯能河原や小町公園など4か所に撮影スポットを設置。友人や家族と一緒に撮影出来る

飯能河原や小町公園など4か所に撮影スポットを設置。友人や家族と一緒に撮影出来る

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、中止となった飯能市の成人式。「成人式の代わりになるような、楽しいことは出来ないか」と商店街で生まれ育った今年の新成人が中心となって企画した代替えイベント「飯能はたち笑店街(しょうてんがい)」が、12日から20日まで開催される。

 同イベントでは、市街地やその周辺4か所に自由に写真撮影が行える写真撮影スポットを設置し、期間中の土日4日間はプロカメラマンが写真を撮影。また、個人や友人と撮影した写真データを実行委員会に送信すると、中学校単位で集合写真作ってもらえる。新成人で実行委員の一人、諸井颯人さん(20)は「周遊することで飯能の魅力に気づいてもらい、友人や家族と思い出を作ってもらえたら」と話している。

 新型コロナの感染拡大により2度目の緊急事態宣言が発令され、市内でも感染者が急増していたことから、1月10日に予定されていた同市の成人式は中止に。

 そこで、飯能の商店街で生まれ育った新成人が中心となり、商店街関係者と共に「飯能はたち笑店街実行委員会」を組織。同実行委員会が主催者となり、新成人のお祝いをし、成人式中止により影響を受けた美容関係者や写真店、生花店などの事業者の支援と市街地の活性化を目的に、今回のイベントを企画した。

 12~20日の期間中、撮影スポットを設置するのは、ニコニコ池、市立博物館、飯能河原、小町公園の4か所。ニコニコ池には、鮮やかな花をたくさん浮かべて、お祝いの大きな花手水(はなちょうず)を作る。博物館の館内には特大の「成人証書」を、飯能河原にはウッドデッキ付近に木製「HANNO」オブジェを設置。小町公園には特大のバックパネルの前で、友達や家族と一緒に撮影することができる。

 また、12・13・19・20日は、4か所にプロカメラマンが常駐し、無料で撮影。各撮影スポットで撮った写真は印刷し、後日商店街の店舗で受け取る。

 このほか、イベント期間中に訪問できなかったり、市外・県外に住んでいる人や外出が不安な人にも楽しんでもらえるよう、お気に入りの写真で合成写真を作る企画も。写真を選び、氏名(ふりがな)、出身中学、コメントを記載し、件名を「集合写真希望」としてメールに添付して送信。仕上がったものはデータで送り返してもらえる。

 対象となる新成人743人にはイベントのチラシとお祝い美容クーポンを発送。併せて、市からのお祝いの品として、簡易的な写真立てと成人の生まれ年の飯能市の様子を撮影した写真を使用したポストカードも同封した。

 実行委員会の諸井さんは飯能西中学校出身で、実家は緑樹園(仲町)。一年程前からそば処長寿庵(同)でアルバイトに励んでいる。「昨年からのコロナの影響もあり、商店街で若い人たちを見かけることがほとんどなくなった。若い世代にも商店街の魅力に気付いてほしいと以前から思っていたところ、成人式が中止となったことを受け、商店街を周遊しながら成人式の代わりとなるような楽しいことができないかと考えた」。

 そこで、小中学校時代に同級生で、同じく商店街で生まれ育った友人・平岩亜由美さんと相談し、商店街の関係者などと連携することで実施にこぎつけた。

 「成人式が中止と聞いた時は、とても残念だと思った。コロナ禍なので仕方がないが、久しぶりに友人たちと再会したかったという葛藤の気持ちもあった」と振り返り、「長めに期間を設けることで参加者が分散され密にならないよう心がけた。写真撮影スポットを4か所設置することで市内の周遊を促し、地域の魅力に気付いてもらったり、商店街に足を運ぶきっかけにしたい。ぜひ、友人や家族と思い出を作ってもらえたら」と呼びかけている。

 実行委員の一人、KOFKA(八幡町)の岡本恒介さん(39)は、「成人式は、久しぶりに地元の友人と会い、会話することで”地元っていいな”と思える一つのきっかけになるもの。今回中止となってしまった代わりに、飯能の大人として新成人たちの気持ちを出来る限りサポートできたら」と話している。

 イベントに関する問い合わせは、KOFKAへ電話983・4366または2021seijin@akinai-inc.comへメールを。