飯能看護学校で卒業式 73人が学び舎巣立つ

増島校長から卒業証書を受け取る卒業生

 飯能看護専門学校(増島宏徳校長)の令和2年度卒業式がこのほど、同校講堂で執り行われ、准看護科第38回生51人、高等看護科第34回生22人の計73人が門出を迎えた。

 式典では、各科の卒業生の名前が一人ずつ呼ばれ、代表して准看護科は大曽根亮治さん、高等看護科は秋山里夢さんが増島校長から卒業証書を受け取った。

 優れた成績を修めるなどした学生に、学校長賞、埼玉県医師会長賞、飯能地区医師会長賞などが授与された。

 卒業生を前に、増島校長は、「今日から、皆さんの新しい生活が始まる。看護師という職業は、免許を取れば一生の資格。いつまた新型コロナウイルスのような感染症が起こるか分からないが、それに対処出来るような体制を整えなくではならない。それには、今日卒業された皆さんのお力が必要。看護師というのは、人を救済する崇高な職業。皆さんはぜひ、患者さんを助けることを念頭に置いて、一生看護師を続けてほしい」と式辞を述べた。

 卒業生を代表し、准看護科の三ツ木勇輔さんは「入学してからは、専門用語が多く、仕事、家庭と学校との両立など、困難なことを乗り越えてきた。そして初めての実習では、看護の難しさや奥深さを実感し、多くの事を学ぶ事が出来た。学校での2年間で、仲間と共に学んだ知識、技術、そして看護の心を胸に様々な困難を乗り越えて患者様の笑顔のために努力を続けていきたい」。

 高等看護科の村上弘さんは「未熟な私たちが、患者さんを支えていく事が出来るのかとても不安。しかし、この学校で学んだことを基に、努力していこうと思う。真似るは学ぶ。この言葉が強く印象に残っている。卒業後も先輩看護師を真似て、自分も後輩に真似てもらえる様、立派な看護師になりたい」と決意を述べた。